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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

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② 函館でドン引き

ドンッ!という音を立てて引くほどの事がありました。





本来、小樽〜釧路〜室蘭〜石巻という航路の予定が、台風の影響もあり、釧路ではなく函館を経由して室蘭に向かうことになりました。



急遽、航路が変わるということは、ありますね。もちろん、そういうことなく順調に進んでいければいいのですが、自然を相手に旅を続けてるわけですから、自然に逆らってはいけないというか、自然と上手に付き合っていくというか。



人生にも、急遽進んでた道が塞がれたり、回り道を余儀なくされたり、後戻りしないといけなかったりという事がありますね。自然が相手でそうなったら受け入れるしかないと思いますが、たまに「え?キミが?」という事ありますね。



函館を無事出港した時に、もし『走れメロス』のメロスが、約束を破ったら、セリヌンティウス、ドン引きやろなぁ・・・とフッと思いまして、そもそも、あのストーリーですごいのは



町の人々を苦しめていた国王に立ち向かったメロスが、国王の怒りに触れて処刑されることになるんですね。ただ、メロスには一つだけ気がかりなことがあって、それが、妹の結婚式なんです。で、国王にお願いします。



メロス「国王様、どうか1つだけお願いがございます。」


国王「なんだ?」


メロス「ふるさとに残した妹の結婚式のために、三日間だけ時間を延ばしていただけませんか。式が終わったら、必ず戻ってきて処刑されましょう。」


国王「とんでもないうそを言うやつだ。逃がした小鳥が帰ってくるというのか?」


メロス「私は約束を守る!そんなに私が信じられないのなら、この町に住むセリヌンティウスという私の親友を人質に置いていきましょう。そして三日目の日暮れまでに私がここへ帰ってこなかったら、私の代わりにその友人を殺すがいい。」



無茶苦茶ですね。まだ、この時点では、セリヌンティウスの了解を取ってないんですよ!!セリヌンティウスにしたら



いやいやいや、ウソでしょ?え、マジで?マジで俺が代わりになるの?いや、代わりって処刑の代わりでしょ?ないわ~、それはないわ~、帰ってこなかったら殺されるって無茶苦茶やわ!なんかあったらどうすんの?途中でなんかあって間に合わなかったらどうすんの~!



って事でしょ?これ、セリヌンティウスが処刑されてたら、完全に殺人教唆になりますからね。



まぁ、実際は、なんか色々あって、1回裏切ろうとしながらも約束守って帰ってきたから良かったんですけど、その戻ってきたのも、処刑されるギリギリやったからね。セリヌンティウス、ドキドキやったと思いますよ。



タイトルは『走れメロス』ですけど、これは、ダレ目線のタイトルなんですかね?メロスが自分自身に「走れ、メロス」って言うてるのか?読者目線で「走れ、メロス」と言うてるのか?セリヌンティウス側の心情を、最大限込めたら



『もっと走れよ、メロス!』って事ですよ。



メロスが、約束を破って戻ってこなかったらどうなってたんでしょうね。そりゃ、セリヌンティウスも生きたいですもんね。必死になりますよね。


国王「メロスのやつは、戻ってこなかったな。フハハハハハ、どうだ、親友に裏切られた気分は?」


セリヌ「いやぁ、最悪ですよ。でもね、昔っからそういうヤツだと思ってたんですよ。ぶっちゃけね、アイツ、親友でも何でもありませんからね」


国王「ん?え?そうなの?」


セリヌ「そうですよ!だって、勝手にですよ、勝手に『私の代わりに親友を人質に・・・』ってなります?僕から言うならまだしも、お前が言うか?って、ことですよ。いやぁ、絶対、最初から約束守るつもり無いでしょ!確信犯ですよ。」


国王「だよな、そりゃそうだよな。お前も大変だよな・・・」


セリヌ「ところがですよ、国王様ったら、なんて誠実なんでしょう!」


国王「え、俺?俺が誠実?」


セリヌ「だってそうでしょ?メロスとの約束の時間まで待っててくれたじゃないですか!むしろ、約束破ったメロスのためにですよ、殺さなくてもいい人間を殺さなきゃならない国王様が、俺は不憫で仕方ないですよ。」


国王「いやいや、そんな事ないよ、まぁ、これも国王の仕事だからさ」


セリヌ「いや、俺には分かりますよ。国王様もホントは辛いんですよね・・・」


国王「お前、いいヤツだな・・・いいよ、もう、そんないいヤツ、俺、殺せないよ・・・」



って、開放してもらってね。で、まぁ、セリヌンティウス的には、メロスに文句言うたろって、メロスの家に行きますよ。


そしたらメロスの家の窓からフツーに明かりが漏れてて、中覗いたら、フツーに幸せそうに暮らしてたりしてね。妹夫婦には「セリヌンティウスも助け出したんだぞ、兄ちゃん」って武勇伝になってたりしてね・・・なんかゾッとしますね。



いや、もちろん『走れメロス』は、そんな物語ではない友情を描いた?素晴らしい?作品なんですけど、あの約束、セリヌンティウス側ででいうと、守って当たり前なんですよ、称賛されることではないですよね。



約束って、破った側は覚えてなかったり、破った事を正当化したりしますね。いじめた側が覚えてないのと同じですよ。



約束を破られた方は、ずっと引きずりますよ。いじめられた側が一生忘れないのと似てるのかもしれないですね。もちろん、深刻さには違いがあって、どちらがどうとは言えませんが。



いじめた側は、人を踏んでる感覚もなくて、靴の裏がちょっと汚れた(もしかしたらキレイになった)ぐらいの感覚で通り過ぎていくのでしょうが、いじめられた側は、踏まれた重みと靴跡が消えないです、ずっと。



自戒を込めて書いておこうと思います。



もしかしたら自分も知らないうちに、もしくは、覚えてるけど、自分で勝手に薄めて、守るべき約束を破ってる事があるかもしれないので。



約束を破るのにも、いろいろあって、なんとか約束した事を果たそうとしたけど、どうにもならなくて破ってしまう場合と、約束したことをアッサリ忘れてしまう場合があるんだと思います。



最初から破るつもりで、約束したことを詭弁ですり替えるのは論外ですけどね。



アッサリ忘れてしまうのも罪なのだけど、もし自分が、約束した事を果たそうとしたけど、どうにもならなくて約束を破ってしまうような事が訪れたら、その時は誠心誠意謝ろうと思う。



許してくれないかもしれないけど、決して開き直らず、決して正当化せず、約束した相手に接しようと思う。



急遽、寄港した函館の夕べ、そんな事を思った。

| ヒトリゴト | 23:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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