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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

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鹿児島へ行く前に①

キッカケの人たち。





2011年3月11日に東北地方で大きな地震がありました。2週間後に鹿児島で『10年間、このLIVEを続けて、鹿児島から応援したい。』と言って、吉俣良さんの呼びかけで始まったチャリティLIVEが、今回で9回目となります。



僕は、第3回目の2013年3月から参加させてもらっています。毎年、ステージでは、その時、僕が伝えられることを喋らせてもらっています。



今年は、石巻で活動してきた『記録と記憶』をたどりながら、そこで出会った人たちの活動を伝えられればと思っています。出会った人たちの『あの頃の活動』ではなく、今の活動や生活から伝えたいと思っています。



今も災害支援を続けてる人もいますが、僕も含めて多くの人たちは元の仕事に戻っています。新しく仕事を始めた人、仕事してない人、結婚した人、こどもを産んだ人、独身を続けてる人、別れた人など様々です。



あの頃のように、生活のド真ん中に石巻という町や、災害支援という活動があるのではなく、でも、生活の一部には、石巻があり、災害への関心があるのだと思います。そんな友人たちを『アイツ、今、何してる?』的に伝えたいと思います。



鹿児島に伝えに行く前に、このブログでも、紹介したいと思います。そんな今日の『アイツ』は、鈴木省一くんです。



『鈴木省一、今、倉敷市真備町で、写真洗ってるってよ』



東日本大震災後、自分に出来る事がないかと、3月末には、ボランティアとして石巻に向かっていました。そんな省一くんは、写真家(カメラマン)ですが、カメラを持って行きませんでした。



あの頃、写真を撮って伝えるというのは、大切な事でもありました。ただ、その活動は、自分以外の誰かがやるだろうと考え、自分のやるべき事は別にあると考えたからカメラは置いてきたと言ってました。



省一くんは、石巻から車で1時間ほどの雄勝町に、作った炊き出しを運ぶという活動を中心にやってました。そして、初めて雄勝町に向かった時に見た風景が、その後、ずっと石巻に残るキッカケだったと言います。

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2013年の1月から、省一くんは、石巻の町が朝を迎える直前の風景を撮影し続けていました。キッカケは、町の人が言った『無くなってしまうと、何十年とこの街に暮らしてる私たちでも、そこに何があったのか分からなくなる』という言葉でした。



その時の石巻の風景を遺さないと思い出せなくなる。記録としても記憶としても遺せるようにと感じたのだと思います。省一くんは、今、石巻に住んでいます。石巻には、移住したのではなく帰らなかっただけ。と言います。



石巻で写真を撮り、時々漁師をやり、結婚し、父親になりました。そして、今は、倉敷市真備町で、写真を洗っています。本日、省一くんがFacebookに書いていた真備での活動の思いです。



『アナログであるがために被災しダメージを受けてしまった昔ながらのアルバム。
しかし、アナログであったがゆえに手元に戻ることができるのです。アルバムには家族への愛が詰まっています。
この町で生きてきた記録でもあるこれらの写真が手元に戻って来るということは、この町で今を、そしてこれからを生きていく上で大きな力になると信じています。

まだ200件以上お預かりしている写真たちがいます。
これからどんどん外から来るボランティアが減っていくであろう状況の中で、いかにして地元の人たちを巻き込んだ形での活動として継続させていくかが課題です。 』

鈴木省一



そして、最後にもうひとつ。


本当は、『いしのまきのあさ』のFacebookページを覗いて、これまでに省一くんが撮ってきた写真も見てもらいたいのですが、Facebookをやっていない人には、今朝、省一くんが投稿し、その思いを綴った言葉を読んでもらいたいので、ここにアップします。



省一くんが、最初に見た雄勝の風景が、8年経って、彼にどう見えて、どう感じたのかが、書かれています。写真は、2018年12月31日に撮影した雄勝の朝の風景です。


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2019年の元旦は硯上山から雄勝湾を撮ると決めていた。
山頂から眼下に広がる穏やかに美しい海に今建造中の防潮堤がどのように映えるのか見たかったからだ。
ここ最近防潮堤を撮ることが多い。
僕自身が海沿いに居を移したからということもあるが、石巻の町の移り変わりを記録していこうとした時に今現在も大きく変化し続けている場所がどうしてもそこになるからだ。
そんな大きな壁を目の前にしていると迷いが出てくる。
自分が撮りたかったものはなんだったのか。

2013年1月、少しづつ変わり始めた石巻の景色の中に力強さを感じていた。それでもそこにあり続けようとする人の営みと変わらずそこにあり続ける自然の営みが次第に明るくなる夜明けの時間帯に命の鼓動を刻み始めているように思った。その光景に希望を見ていた。

撮り続けてきた7年間の間で変化を続ける風景と同時に僕自身の視点も変化していたのだと気づいた。それは長く住み続けていくうちに外の人としての視点から生活者の視点になっているということだ。
復興というものに進んでいく石巻の現状にどこかネガティブな感情を抱いている自分がいる。それが見る景色に希望以外の何か負の意識を混在させる。
それ故に迷う。
フラットでいるべきなのか。
否定はできない。
それがあることで安心して生活ができる。また戻ってこれる。少なからずそう思う人たちがいて、そしてその人たちを否定することはできない。

「防潮堤が完成したら生まれ故郷であるこの町を出て別の土地に終の住処を探すよ」と言っている友人がいます。

一つの風景に希望と絶望が混在する。


Facebookページ・・・いしのまきのあさ


2019年1月1日の【いしのまきのあさ】

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硯上山から雄勝湾を望む。




鹿児島では今回も『いしのまきのあさ』のフォトブックを、届けようと思っています。今年もオプシアミスミさんのステージにて行います。詳細は・・・コチラ



追伸:写真はすべて、鈴木省一くんの撮影です。

| ヒトリゴト | 13:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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