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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

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みずのかけら

太田竜介の作品。





12年前の12月23日、クリスマスイブイブに、チャリンコで富良野に到着したのが始まりで、富良野に滞在しはじめた頃、こんなに長い富良野とのお付き合いをするとは思ってませんでした。



干支が一周しましたね。DVDが出来て12年経ったというわけです。



もちろん、すぐにDVDは完売すると思ってたし(事情を知らない方はスルーしてください。)完売に12年かかるなんて思ってなかったし、なんなら、まだ在庫が富良野にあったりして・・・



とにかく、なんやかんやが、どげんかせんといけん状況だったのですが、今となっては、色々うやむやな感じになりまして、とにかく、長く富良野に滞在してきた12年でした。



COLORSでの公演、猿王での公演、富良野塾OB公演の脚本・演出、それ以外にも友人や知人や尊敬する先輩たちが、演劇工場という演じる側にとってのパワースポット的な場所で、お芝居やコントやコンサートやお喋りをやらせてもらいました。



そんな12年に欠かせられない男が、太田竜介という男です。僕が関わってる全ての公演のプロデューサーであり、そして宿泊所の家主である。



ただ単に、僕にとっての大切な人たちが、富良野観光をして、そのまま太田邸に泊めてもらったことも1度や2度ではありませんでした。



お世話になったという言葉では表すことのできないぐらいお世話になってます。



ただ、だいぶ、こっちも世話してやった。



なんやかんやが、どげんかせんともしがたい無理難題を投げかけられたりして、それを千切っては投げ、投げては千切って解決してあげました。



まぁ、なんていうか、お互い様ですね。いや、ちょっとお釣りが来るかもしれない。



そして、なにより、それがイヤではなかったですね。



そんな太田竜介の作・演出である【みずのかけら】という作品を観に行ってきました。



毎年秋に行う富良野塾OB公演は『北海道舞台塾』というカタチで、太田竜介の熱い想いからスタートし、16年間続けてきて今年が最後となると聞き、そしてその最終日が、南富良野と聞いたので行ってきました。

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裏面には、近隣の市町村での公演日が載ってます。これ、富良野近隣の中富良野、上富良野、占冠、そして南富良野では800円で観れるんですよ。しかも高校生以下は無料だったり150円だったり。2年ほど前?にちょっと値上げして800円。それまでは500円でした。

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こうして近隣のスケジュールが載ったチラシも最後になりました。



南富良野では、用意された座席が足りず、その他の地域でも、追加のイスや座布団を急遽用意しての公演だったそうです。南富良野や占冠、中富良野などでは、演劇だけでなく、客席もゼロから作り出すという作業を16年間やってきたのです。

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そこから生まれた【シコバラ】という舞台もありました



本来、公演を観に来た人たちだけが手に出来る公演パンフレットという簡単なご挨拶文がありまして、僕にはとても刺さったので、本人の許可を得ずに、ここに載せてしまおうと思いました。

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たぶん、いいんじゃないかと思います。



作者からの言葉(抜粋)


この作品を書こうと思った「想い」とは、ずっと僕の心に棲みついている「恐怖」です。僕は長男なので、父の葬儀の際には喪主の挨拶をしなければなりません。
その時、何を喋るか、実は20年以上前からしょっちゅう考えているのです。
それは、僕がかなりの親不孝者で、ここまで育ててくれた父に対して何の親孝行もしてあげられなかったことによるもののような気がします。
この齢になるとその「恐怖」は更に強くなってきて、どうしようもなく苦しくなることがあります。僕の父は80才で、5年前に心臓の大きな手術をしましたが、まだ元気に岡山で暮らしています。
でも、僕にはどうしても「今日死んでしまう」ような気がしてならないのです。
そして遠く離れて暮らして何もしてあげられないことがとても辛いのですが、それでも時は過ぎ、いつか来るその日を「恐怖」とともに待っています。

「恐怖」の後に残るのは「後悔」だけだということも僕は知っています。いつか父が死んだとき、僕は間違いなく「後悔」することを。
それでも生きて行かなければならないのが人間で、誰しも通る道である親の死というものを、いったい人はどう受け止めていけばいいのだろう。

僕の持っている「恐怖」を和らげたいとは一切思っていません。
みなさんにとって、「会いたい人がいる」ならば、「今、会いに行って欲しい」。そして、「人の死はいつ訪れるか分からない」から「今、目の前にいる人に精一杯の愛情を注いでほしい」。
そんな想いで書きました。



原文のママです。



同じ言葉が漢字だったりひらがなだったり、カギカッコの後に句読点の『。』が付いていたりして、プロっぽさを醸し出しておりますが、なんだか、今書きたいことを書き殴ったようにも見え、心を打たれたような、そうでもないような、素敵な文章のような、そうでもないような、太田竜介の言葉を転載させていただきました。



たぶん、これからも富良野演劇工場では、何らかのカタチで公演は続けていくのだと思いますが、近隣の町まで行って、客席まで丁寧に作って、演劇というものを身近に感じてもらうという太田竜介の熱い想いのカタチは終わりました。



そんな最後の日を観たくて【みずのかけら】という名の【おおたのかけら】を観せてもらいました。



南富良野での公演を終えて、あと片付けをして、また、なにもない状態に戻し、これでホントに最後だと思ったら



来年、やんのかぁ〜い!!



来年、急遽やる事に決まった【みずのかけら】があります。客席は、しっかりと備え付けられた、サイコーに見やすい富良野演劇工場で、2019年1月17日14時と19時開演です。



また、富良野はちょっと遠いなぁ~というアナタには、札幌の『かでる2・7 』という劇場にて、2019年1月20日(日) 15時の公演もあるようです。



このお芝居がよかったのか、そうでもなかったのか、お時間のある人は、どうぞ足をお運びください。北海道舞台塾というカタチでは、16年の幕を閉じましたが、新しいカタチで動き出してるようです。

| ヒトリゴト | 16:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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