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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

2019年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2020年01月

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2019年、最後の『どうぞう と』

府中の森公園にある銅像『陽子とミッチャン』




ん?陽子?陽子って・・・と、すぐに気づいた人は、コアな『どうぞう と』ウォッチャーです。2019年10月から始まったシーズン1。最初の作品は『陽子と早紀ちゃん』

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浮気を認めて反省中。



そして、コチラが、府中の森公園にあった銅像。同じ作者なのですが、なんていうか教育の森公園の時より、ちょっとケンカ腰のような雰囲気が・・・

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険悪です。すごく険悪なムードです。



府中の森公園で、この銅像と出会った時の衝撃。微妙な違いが、いい。実にいい。もちろん、銅像界では有名だと思うのです。



この『どうぞう と』シーズン1、最初の作品が『陽子と早紀ちゃん』教育の森公園にある銅像でした。是非、コチラを先に見てからご覧下さい。


陽子と早紀ちゃん@教育の森公園




この男は、典型的な懲りない男なのか?それとも、心を入れ替えても信頼を取り戻すのには時間がかかるという教訓なのか?



陽子とミッチャン@府中の森公園





2019年から始まった【どうぞう と】は、2020年は、シーズン2も始まります。



みなさん、良いお年を!!


| ヒトリゴト | 15:40 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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年内、最後の鋸南町

2020年も継続です。





2019年の活動を終えて東京に戻る準備をしながら、いつか、夕方ビールでも飲みながら、この風景を眺めて、ノンビリ過ごせたらいいなぁと思いました。





相変わらず海の向こうに見える富士山は





大きくて美しいのだけど



なかなか写真では伝わりません。




もちろん、写真があるから伝わる事もたくさんあります。2019年最後に屋根の補修をした家は、小さな港のすぐそばにある家で、ずっと土嚢が積まれたままの家でした。



ブルーシートも覆ってるのかめくれてるのかわからない状態です。



ブルーシートと土嚢で雨漏りを防げてるようには思えない家でした。ここには書ききれない理由で、ずっとこのままになっていた家です。





写真では、被災した人たちの気持ちはなかなか伝わらないけれど、屋根の状況は伝わると思います。





もちろん、現地へ行ったからといって、被災した人の気持ちが分かるわけではないけれど、海沿いで受ける風が冷たい事は感じられます。






年内最後の活動の日、また甥っ子が一緒に来てくれた事は、彼が、ほんの10日ほど前に、活動後にみんなと「またな」という約束を果たしてくれたようで、とても誇らしかったです。






今回は、ノコの使い方も、ワンステップアップしてました。





西日が強くなってきた頃、ギリギリで完了しました。なんとか今までよりは少し気持ちも楽に2020年を迎える事が出来ればいいと願いながら終了です。






活動前と、活動後です。ブルーシートがなくなっただけでも、少し気分が晴れるのではないかと思います・・・

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勝手な想像ではありますが。



いろんな理由があって、鋸南町へ通いましたが、ここで知り合った人たちとの時間が、大きな理由である事は、間違いありません。







鋸南町のみなさん、2020年が良い年になりますよう祈っています。


| ヒトリゴト | 13:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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イシノマキにいた時間 広島呉公演決定!!

広島呉公演は、鋸南町(きょなんまち)で決まりました。





2019年11月、千葉県鋸南町で、いつもと変わらず屋根の補修活動を終えて夕食を食べてました。いつもと違っていたのは、広島県呉市から小玉さんの後輩たちが、車で9人乗り合わせてボランティア活動に来てくれて、一緒に夕食を食べていた事ぐらいでした。



ただ、その夕食の場は、それはもう広島熱が強く、「♬カープ、カープ、カープ広島、広島カープ♬」ぐらいの勢いで、あ、ちなみに小玉さんは広島呉出身でありながらタイガースファンなのですが、いろいろ話をしていくうちに



午後22時頃、小玉さんの地元呉市での公演が決まりました。



翌日には「やっぱり日曜日の方がええでしょ?来年の3月1日なら『くれ絆ホール』が空いとるんで、その日にやりましょうや。」と。なんというスピード感!3日後には、広島で初めての、いや、中国地方で初めての【イシノマキにいた時間】の公演場所が広島県呉市、くれ絆ホールに決まりました。


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チラシをクリックすると大きく見れます。



チラシにあるように、実は、今回の舞台では、鋸南町での活動の報告も含めて、この先自分たちは、自然災害とどう向き合っていくのか、ボランティア活動とは何なのかを、みなさんに知ってもらいたいと考えて、アフタートークセッションを、コミサポひろしまの小玉さんとやらせてもらいます。



チラシにも書かせてもらいましたが、小玉さんとの出会いは、2016年4月に起きた熊本地震でのボランティア活動でした。屋根の上でブルーシートを張る活動をしていた小玉さんたちのTシャツの背中には『ROOF ANGELS(屋根の天使)』と書かれていました。毎日屋根に上っていた小玉さんたちの姿を見て、益城町の人が作ってくれたTシャツでした。

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僕は2016年7月に小玉さんと一緒に屋根に上っていました。

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熊本では、倒壊した家の中の大切なモノを守るためにブルーシートを張っていました。

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鋸南町では、まだ、人が住んでいる家にブルーシートを張っていました。

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今は、一度張られていたブルーシートを剥がし、もう少し長く強く雨漏りから守れるようにしています。

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それでも、まだ雨漏りをした家で、2020年を迎えようとしてる人たちがたくさんいます。大黒山の展望台から見た風景は、3年半前のゴールデンウィーク、熊本日日新聞の一面にあった上空からの青い屋根を思い出します。

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これまで長く舞台【イシノマキにいた時間】をやってきて、述べ2万人以上の人たちに観ていただきました。東日本大震災から8年9ヶ月が過ぎました。あれから、みなさんは、どんな時間を過ごしていますか?



呉のみなさん、いや、広島県民のみなさん、いや、隣の岡山、そして山口からも、いや西日本、なんなら四国のみなさんはフェリー乗ったらスグなんじゃないですか?福岡も、観劇圏内じゃないですか?



日時 2020年3月1日(日)15時開演
会場 新日本造機ホール(くれ絆ホール)
料金 一般 2,000円 中高生1,000円 小学生無料(未就学児入場不可)全席自由
主催 コミサポひろしま
 
更に詳しくは・・・イシノマキにいた時間HP



是非、観に来て下さい。広島県呉市で、お待ちしています。

| ヒトリゴト | 09:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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大切な記憶

千葉県鋸南町 2019年12月18日 快晴



 
昨日雨だったので、今朝は、太陽の光を体いっぱいに浴びることから始まりました。

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幸せホルモンのセロトニンが漏れ出てます。



昼からは、中学1年生の甥っ子が、休校日だった今日、新宿から一人バスに乗ってボランティアを経験しにやってきた。昼休憩を終えて、まずは、屋根の高さからどんな風景が見えるかを体験。



準備を、一緒に活動してるみんながサポートしてくれました。まずは持参したヘルメット。

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元屋根屋さんのよしのりがシッカリ装着させ



さいたまの消防隊員で、非番の度に鋸南町にやってくる体力無尽蔵のレインマン、いや、ファイヤーマンの佐藤さんが、安全帯(ハーネス)の代わりとなるモノをロープで装着してくれた。

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小玉隊長に高所作業車に乗せてもらい

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屋根の高さを体感。少しの時間、みんなの作業を見学







 
仲間のサポートのおかげで、彼なりに出来る事をやり、今しか見れない風景を見る事が出来た。甥っ子が、来てくれたのはもちろん嬉しかったのだけど、一緒に活動をしている仲間たちが、中学1年生が来たことを歓迎してくれ、全力でサポートをしてくれた事が嬉しかった。


その後は、屋根の下隊長のみほちゃんの指導の元

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僕の知らないところで

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僕の知ってるところで

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彼なりに出来る作業も手伝ってくれていた。




この日の活動の終盤、みんなが2階の屋根でどういう活動をしているかの説明を、1階の屋根で甥っ子にしてた。

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なかなか2階の屋根は、ハードル高いだろうなと思ってた時に

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館山から、ほぼ毎日鋸南町に通っている勇太くんが「せっかくなんで上りますか?」と。

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1階と2階の屋根は、目線の高さも入れると、感じ方がかなり違う。元自衛隊の大井さんに「人が一番恐怖を感じるのは8メートルから11メートルです。」とも教えたられた。2階の屋根からの高さが、ほぼその高さだ。



屋根から見えるキレイな海も見せたかったのですが

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それ以上に見てもらいたかったのは、未だブルーシートの屋根がここからたくさん見えるという事。









その後は、鋸南町在住の植田くんの仕上げを見学しながら

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本日の活動を終えた。



ボランティアセンターに戻って来て、被災された方に配るお見舞い品を袋詰めのお手伝いをしてた。






天気が良かったこと、屋根補修の状況なども判断した上で、この2ヶ月、一緒に活動してきた仲間たちが、中学1年生の甥っ子に、今しか見る事の出来ない風景を見せてくれた事に、とても感謝している。



一緒に活動してる人たちは、みんな波乱万丈な人生で圧倒的に波乱が多めなオモシロイおじさんたちだ。そんなおじさんたちは、見る、聞く、感じるという大切な事を、押し付けもせず、放っておきもせず、さり気なく与えてくれた。

 

もうすぐ13歳の彼が、屋根の上で、町を歩いて、鋸南町のおばあちゃんと話して何を思ったか僕には分からないが、きっと大切な時間だったと思う。



どちらかというと、僕にとっての大切な記憶になったような気がする。

| ヒトリゴト | 23:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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会長と呼ばれる漢

フラッと?鋸南町に現れます。ある意味、僕もそうですが。





会長は石川県出身で、「だら〜」や「ばんばんや」と、クセの強い石川弁を使いながら賑やかにボランティア活動をしています。どのタイミングで現れるかは分からないのだけれど、いつもキャンピングカーで現れて、ずっと車中泊です。そして、鋸南町を離れても長野に行ってたり宮城に行ってたりします。

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屋根の下に会長がいると、ホッとします。



そんな、ある日の会長。その日は、朝から雨でした。ただ雨が止むのを待つのもなんなので、その日来てくれてたパーソナルトレーナーのナオちゃんが、ストレッチや身体の使い方講座をやってくれました。70歳を越えてる会長は、元気です。そして、昔の侍風の体型です。



まずは、みんなでガチガチの身体をほぐして・・・

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あれ、会長?もうちょっと足を広げて・・・

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あれ?もしかしてストレッチに・・・

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ゼロ興味。



会長の進むところに、虹と晴れ間と笑顔あり。

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この笑顔、次は、いつ会えるのだろうか?




鋸南町は『会長ロス』です・・・ちょっとだけ。

| ヒトリゴト | 03:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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準備中

今年、2019年のテーマは【もちろん、準備はOKです】です。
 



まもなく2019年は終わろうとしてますが、このテーマに向かって、今、アレコレ準備をしています。というのも、誰もが知ってる大学の臨時講師という立場で、いや、たぶんそういう感じで招聘していただいたのだと理解してますが、授業をすることになりました。



とはいえ、僕が出来る授業といえば『演劇論』とか『役者論』とか『脚本の書き方』とか『演出とは』なんていうものではなく・・・ええ、そういうの苦手です。



これまで、何度か『記憶と記録』として防災・減災の話をさせて貰った事はありますが、それも授業という事ではなく、お話でした。



そもそも授業とは何なのかを調べたところ、ウィキペディアでは『学校教育などにおいて教科・科目などの教育として行われるもののことである。』と書かれてました。そうです、教育なのです。



ただ、続きに『大学の課程(短期大学の課程、大学院の課程を含む) などにおける授業は、講義、演習、実験、実習、実技に区分される。』ともありました。



さて、今回どういう授業をするかというと・・・『どうぞう と』の授業です。そうなのです。銅像とのお芝居『わたしと銅像の物語』の授業をやることになりました。



もう一度確かめましょう・・・



授業とは『学校教育などにおいて教科・科目などの教育として行われるもののことである。』まず、コッチではないですね。



ということは『大学の課程(短期大学の課程、大学院の課程を含む) などにおける授業は、講義、演習、実験・・・そうです、見つけました、素敵な言葉・・・実験!!



現在、実験の準備中です。



世界のデカイ銅像

大きな銅像


日本のメジャーな銅像

メジャーな銅像



そして、銅像には

裸像

全裸が多い。



どんな授業するつもりやねん、オレ!!



現在『どうぞう と・シーズン2』を撮影してます。先日、世田谷区役所で撮影をしてきました。

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トラブルなく無事に授業が終わったら、ご報告します。

| ヒトリゴト | 15:42 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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そういえば、北海道に行ってきた

来年のこととか、お芝居のこととか。




太田こーじょーちょー脚本・演出の【愛の書く物語】を観てきた。前作【水のかけら】もそうだったが、このスキンヘッドからは想像出来ないほど愛に溢れた男なので・・・

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あれ?あれれれれ?スキンヘッドは変わってないけど

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みんなに囲まれて愛溢れる穏やかな顔になってる・・・



5年ほど前は、2つのスキンヘッドが並ぶ時、その年の富良野は天変地異が起きると言われてたほど、人々から恐れられていた。

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左は札幌のスキンヘッド。



いつからだろう、顔はシュッと痩せてきたのに、表情は丸くなってきた。

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だからというわけではないと思うが

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座り方が、オネエみたいになってる。もぉ、千絵ちゃんの方が男らしい。



こーじょーちょーは、富良野塾の脚本家コースを卒塾してる。これまでは、演劇工場を任されていたこともあり、プロデューサーという立場で、いろいろな公演をプロデュースしてきた。僕自身もCOLORSから猿王やら漢祭やら、イシノマキにいた時間やら、富良野塾OB公演やら、いろいろ演劇工場でやらせてもらった。



こーじょーちょーは、プロデューサーという立場で、やりたい作品・やって欲しいと望まれる作品、やらなければいけない作品、アレコレいろいろやってきたのだろうなぁと想像する。



もう、かれこれ10年ほど前から、こーじょーちょーが描く理想の富良野演劇工場を聞いてきた。こーじょーちょーは、そこから前に進めてるのか?その理想を聞いてワクワクした自分は、あれから前に進めてるのか考える。



舞台【愛の書く物語】は、愛が溢れる物語だったような気もするし、そうでもなかったような気もする。



愛なんてものは、どの立場で誰に向けるかによって愛にもなり憎しみにもなるんだなと、こーじょーちょーが伝えたいこととは全く違ったことを考えていた。



いま、自分が創ってる物語は、どの立場で誰に向けてるのだろう。

| ヒトリゴト | 15:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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一緒に考える

経験から生まれるアイデア。




本日、僕は東京にいますが、昨日のブログの続きというか、日々進化する補修活動をお届けしたいと思います。ひとつ前のブログと併用で読んでもらえると、その進化具合も分かってもらえるんじゃないかと思います。



東京が快晴の本日、どうやら千葉県鋸南町も快晴だったようで、絶好の屋根の補修日和です。

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というのも、活動する場所によっては、屋根から絶景の富士山が見えます。ちょっと前より富士山の積雪量が、急激に増えてました。

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馬さん富士さん。



さて、活動の順を追って参りましょう。屋根に上がる時は、声かけ&ハシゴを支えるというのを徹底します。

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裏側からハシゴの両サイドを持つべし。



屋根に上ると、アチコチの瓦と棟が破損していました。

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瓦の破損




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棟の破損。



大きく破損していた屋根の棟に散らばってた破片などを丁寧に掃除するのが大事です。破片が残ると、補修後にせっかく被せたシートが破れたりします。

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掃除が完了したら、そこに新しく資材で棟の部分を作ります。

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その上に、これまで使っていたブルーシートを雨漏りを防ぐためというより、クッション材(破片などから被せたシートを守るため)として利用します。

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で、その上にシルバーシートを被せ、資材で挟み込んで、なるべく土嚢袋を少なくするために、ビス止めします。

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ビス止めのために、小さな穴にはシリコンで漏れ防止。



そして、瓦が破損した部分も、シッカリ掃除

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そして、今回は、アスファルトルーフィングの初登場!より長く雨漏りを防ぐことを考えての新しい資材、それが、アスファルトルーフィング。防水シートです。

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ルーフィングをしっかりと敷いているのは

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屋根補修の最強ツートップ、小玉さん&よしのりくんです。

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アスファルトルーフィングを敷いた上にシルバーシートは、屋根補修資材最強のツートップです。

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他にも、棟の部分で破損が、そんなに大きくなかった箇所は、アスファルトルーフィング。防水効果とガッチリ巻いて固める効果も。

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そして、棟部分も

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瓦の破損部分も完了

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この中に、いくつもの試行錯誤があります。



このカマチバンド(と呼ばれてる黄色いベルトのようなモノ)も、カマチさんが作ってくれたモノで、ブルーシートやシルバーシートが風で飛ばされないための補強資材です。

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隙間には、細かくシリコンでコーキング施工していきます。

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最近になって、ようやくシルバーシートでの補修ができるようになりました。小玉さんの声掛け、知り合いのみなさんが持ってきてくれたり送ってくれたりしたシルバーシートは、ブルーシートよりも強く、色もブルーシートよりも屋根に溶け込みます。



アスファルトルーフィングも、当初想定していたより長期間雨漏りを防ぐために導入されました。他にも、いろいろ試行錯誤があります。



試行錯誤の日々は、時々グループメッセージで流れてきます。



地元住民で屋根補修に参加して2ヶ月近くの植田くんが、いろいろ考えて『発泡ウレタンフォームですが、コーキングの代わりにはならないでしょうか?』と投げかけると


ならないです。


ならない。


防水ないよ。



と、単刀直入に連続でダメ出しをくらったりします。



こう書くと、なんか、知識のある人が知識のない人に対して上から目線で言ってるように聞こえてしまうかもしれませんが、そうではなく、一緒に考えてます。



先日は、粘着テープの会社の方が、防水テープを使ってる現場の声と意見を聞きに来てくれました。

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雨の中、スーツ姿で高所作業車に乗って屋根を見る。なんとも違和感があり、なんとも微笑ましく、嬉しい光景です。

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向かう先は同じだと思います。雨漏りを防いだ先の住民さんの笑顔なのだと。




これが鋸南町だけではなく、被害のカタチは違うけれど、長野でも、宮城でも福島でも栃木でも、きっと同じように向かっているだろうなと想像します。



僕は東京にいます。この日の活動は

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このメンバーだったそうです。




技術と愛と想像力と、ときどき笑い。大事です。

| ヒトリゴト | 18:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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適材適所?

いえ、適資材適高所です。




適材適所は人材の配置をいいますが、適資材適高所は、屋根で使う資材をいいます。



僕は、今東京にいます。東京なのですが、毎日、鋸南町での活動の報告が画像で届きます。その画像を見ると、どういう補修をしているのか、そして何が必要なのかが、これまでよりも随分理解できるようになってきました。



そんなワケで、みなさんにも画像を添えて分かりやすく説明できたらと思います。



僕が鋸南町に初めて行った頃は、基本的には、一度張ったブルーシートが飛ばされたりはがれたりしているのをシッカリ張り直して、白土嚢が使われていたら黒土嚢に変えるという作業でした。

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前にも書いたのですが、白土嚢は、日差しに弱く2ヶ月もすれば、屋根の上で破れて、中に入ってる砂や、酷い時には割れた瓦が入ってて、その中身が屋根から落ちてくるという危険があるため、UV加工してる黒い土嚢に変えていました。



初めて鋸南町に来て大黒山から見た風景も

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あれから1ヶ月半が経った大黒山からも、それほど大きく風景は変わっていませんでした。

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活動中の屋根の上から見える風景は、白い土嚢であふれていました。そして、その風景は、今もそれほど変わっていません。

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風景は変わらないのですが、活動は徐々に変わりました。大きく変わったのは『コンパクトに補修をする』『ブルーシートを使わない』『なるべく土嚢袋を使わない』という、これまでの補修という活動から、少し進んだ活動になっています。



補修の仕方が変わったのは、屋根を完全に修繕(多くは瓦だけでなく、下地も修理する必要がある)するまでには、3ヶ月待たなければいけないのはザラで、半年、1年待つという住民さんもいます。今のままの屋根で半年、1年雨漏りせずに暮らせるようにしなければ、また困る日が来ます。



なぜ、コンパクトに補修するか。家の屋根には、たいてい広くブルーシートが張られています。この住民さんのお宅は、全面に張られていました。もちろん珍しくはありません。

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全面に張られていると、どこから雨漏りしてるかが分からない。しかも全て白い土嚢袋。あと1ヶ月もしたらボロボロになります。

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屋根から白い土嚢袋を降ろし、ブルーシートを、一度はがします。

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そうすると、どこから雨漏りがしてるのかが分かります。

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大きな穴が空いていました。おそらく、飛来物が屋根に落ちてきたのだと思います。

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なるべく、ブルーシートを使わずに

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波板ポリカでの補修。

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他にも、見えてきます。

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ブルーシートよりも強いシルバーシートでの補修。

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すべてをブルーシートで覆うのではなく、コンパクトにすれば、より強く補修できます。

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強力な防水シート(ベトベトと呼んでますが、正式名称は『ファストフラッシュ』です。)

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アシスト瓦だったり

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他にも、シリコンコーキングだったり、防水テープなど適材適所ならぬ適資材適高所で作業を進めて、お昼の休憩を経て

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ひとつひとつ瓦を見ながら割れてたりヒビが入ってないかを確認します。

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朝来た時には、ブルーシートで全面覆われていた屋根でしたが

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補修を終えて帰る頃

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ブルーシートは1枚もありません。



こちらのお宅は、おばあちゃんのひとり暮らしでした。ブルーシートがはがれただけでホントに嬉しいとおっしゃってました。



もちろん屋根にもいろいろな種類があったり、勾配が急だったりで出来る補修と出来ない補修があるので、すべて、この流れでやってるワケではありませんが、『出来るだけコンパクトにする』『ブルーシートを使わない』『土嚢袋を使わない』理由は、住民さんの願いでもあります。



更に進化してる補修なのですが、だいぶ長くなりましたので、次回につづく。

| ヒトリゴト | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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