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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

2019年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年12月

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広告

パソコンとスマホに出てくるやつ。





あれは、なんか自分が丸裸にされてるみたいで、ちょっと恥ずかしいじゃないですか?



以前はよく

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こういう広告が出てました。



いや、無料体験とかやると、もぉ、ずっと出てくるからね。あと、全く興味がないのに、モデルさんが、「え?その人?」みたいな興味で、クリックしてしまった『眉間のシワを消すシール』とか。



で、最近頻繁に出てくる広告が

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屋根補修の見積もり。




いや、よく分かってるけど、惜しいね。

| ヒトリゴト | 11:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東京で鋸南町を想像する

その時、僕はそこに居なかったのだけど、胸が熱くなりました。
 



毎日の活動報告の画像が、東京にいる僕のところにも届きます。2日前、つい2日前です。僕が、このお宅に入った時、暗く悲しい印象でした。人の家に入って、勝手に暗く悲しくなるのも失礼なのだけど、高齢の男性が、この家に一人で暮らしている事を、アカの他人の僕が受け入れられなかった場所でした。

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台風が来て2ヶ月が経ってる一人暮らしの家です。




台風15号の後、ブルーシートで家が覆われて、それでも雨漏りがして、2ヶ月その場所で暮らしていました。きっとベッドを移動しながら暮らしていたんじゃないかと思います。ベッドは、1階の縁側の廊下に置いてありました。トイレまでの床は、ほぼ全て抜けています。



誰にも助けを求まられずに2ヶ月過ごしていたのです。



ブルーシートが家全体を覆っていたからというのもあって、何より家の中がカビだらけで、どうしてこんな事になってるのかを考えるのもシンドかったです。



最初に、この家に入った日の夜、一緒に活動している小玉さんとよしのり君が出した結論は、せめて床の抜けてる居住スペースだけでも、床を張り、安全にトイレと風呂に行けるようにしようという事になりました。



それから3日後です。僕のもとに届いた画像に、僕が知らない家がありました。

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だいぶ、ハショリましたが・・・

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畳も入ってます。

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畳は、別のボランティアチームが、もらってきたものです。



ずっと屋根補修をしてた勇太くんが見に来て

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ちょっと笑ってます。




笑いますよ。2ヶ月ずっとそのままだった家が、明るくなってましたから。


そして、別のボランティアチームが、2ヶ月そのままにされていたカビの掃除をしていました。

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ひたすらに、ただひたすらにカビと闘っていました。

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壁も

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天井も

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そしてトイレも

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ボランティアは、そこまでしないといけないのか?そこまでする事は、ボランティア活動なのか?色々な考え方があると思います。



僕、個人の考えですが、これは、きっとボランティア活動の粋を越えているんだと思います。これはボランティアの活動ではなく、人として突き動かされた行動なのだと思うのです。



最初に屋根を補修した日、このお宅の男性に何度も頭を下げられて、お礼を言われました。けれど、なにか違う気がしていました。2日目、何度か笑顔を見る事が出来ました。3日目と4日目は、僕はその場にいませんでしたが、きっと笑い声も聞こえていたんじゃないかと思います。



屋根を補修する人

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そしてカビを取る人

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部屋を再生する人

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2ヶ月前までは、普通の暮らしだったのです。



雨と風で家が壊されていく恐怖を感じながら過ごした台風15号と19号から、寝る場所を何度か移動して、最後は廊下にベッドを置いて、2ヶ月過ごしていました。



これからは、ベッドは部屋の真ん中に置かれているんじゃないかと想像します。台風の前に暮らしていた部屋の状態には戻れないと思うのですが、それでも、お昼は明るくて、夜は安心して眠れるようになったのではないかと思います。

 

自分が出来ること、あなたが出来ること。考えましょう。

| ヒトリゴト | 21:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブログが滞ってます

鋸南町に訪問中。




これまでの訪問の事も遡って書こうと思いますが、まずは現在強く思っている事を先に書いておこうと思います。



だいぶ海からの風が強くなってきました。このあたりは、冬になると西からの風が強く吹くそうです。屋根の上でブルーシートを張る作業も、風に煽られる事があります。



本日は、一度、自衛隊の人たちがブルーシートを張ってくれたのですが、雨漏りがすごいので、ブルーシートをはがしてやり直しというお宅です。台風15号の応急処置だったのですが、15号のあとに19号が来て、その後強い雨が原因なのだと思います。そういったお宅が、本当に多いです。



2階の屋根全面にブルーシートが張られてましたが、雨漏りの箇所がわからないので剥がしてみました。

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当然、ブルーシートに雨が入ると、この状態ですから、雨漏りはします。

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赤いシャツを着た上野よしのりくんが段取りを決めていきます。実は、ブルーシートを屋根全面に張ると(完璧に覆ってる場合だけですが)一時的に雨漏りは防げます。けれど、強風でブルーシートが剥がれたりすると、簡単にそこから雨が入り込んで雨漏りしていきます。



一旦、屋根全体にブルーシートを張ってしまうと、どこから雨が漏れてるのかも分かりづらいのです。



もちろん、ブルーシートを屋根全面に張ることが最善の場合もああります。けれど、なるべく、瓦がなくなってる部分や大きく破損してる特定の部分だけを補修するのが長く強く雨から家に住んでいる住民の方を守るのだと思うのです。



今回のケースも、やはり全面にブルーシートが張られていたため雨漏りの箇所が特定できず、一度ブルーシートを剥がしました。そして、大きく傷んだ方の屋根から生き残ってる瓦を剥がし、その瓦をところどころ割れてる屋根の方に差し替え、そして半分をブルーシートより強いシルバーシートで覆うという作業を始めました。



こっち側の面を

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屋根本来の姿に近い状態に

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そして、こっち側には

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しっかりシルバーシート(ブルーシートより明らかに丈夫で長持ちです)

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ようやく屋根の片面を張り替えましたが、まだ、2階の反面と1階部分の屋根も継続です。



そして、次の日は、反対側の屋根を補修です。

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同じように全面に貼られているブルーシートを剥がします。

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剥がしたブルーシートの下を確認して、傷んだ瓦を剥がして、掃除し

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シルバーシートを張る下地の作業をします。

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その間に、下でサポートしてもらってる人たちにシルバーシートの段取りをしてもらいサイズ通りに作ってもらいます。

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屋根の半分を、前日と同じように瓦を差し替えて、アシスト瓦なども利用して屋根の再生を目指します。

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あ、一応、僕も地味にやってます。瓦の隙間にシリコンを埋めています。

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この日の活動報告。比較的瓦の痛みが少なかったコチラ側

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屋根が傷んでいた方には、ブルーシートより強いシルバーシートを強い風でも煽られたり剥がれたりしないように。

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自分たちがやっていることは何なのだろうと考えます。



いつも自分たちがやるべき事と出来る事を考えながら活動しているのですが、自分の考える事が日々変わっていくような気がしています。
 


この何日かで大きくなっていく感情は、何かが間違っているような、何かを大きく変えないと、この国は、この先もっと貧しい人や弱い人を切り捨てていく国になっていくんだろうなという漠然とした恐怖です。
 
 

この屋根の補修をしたお宅は、高齢の男性が一人で住んでいました。屋根も酷い状態でしたが、実は、家の中は更に酷い状態でした。居住スペースの床がはがれて、廊下もいつ抜け落ちてもおかしくない状態です。2階の天井はほぼ全て落ちて屋根裏が見えていました。



唯一雨漏りがしていないと思われる一階の廊下にベッドを置いて寝ていました。このお宅の屋根を雨漏りしないように出来たとしても、ここに住んでて身体にいいわけがないのです。



もしかしたら避難所にいけない理由、どうしてもここに住まないといけない理由があるのかもしれないけれど、このまま、この家に住民さんが暮らしているということをアカの他人の僕が受け入れられないのです。



この状態を何とかするのが、ダレの仕事なのか分からないのだけれど、台風15号から2ヶ月以上経っているのです。活動を終えた時に、住民さんが何度もお礼を言ってくれましたが、その度に、何かが違うと考えてしまいます。



今、一緒に活動してるコミサポひろしまの小玉さんと上野よしのりくんが話し合って出した結論は、この家の住民さんが次の場所での生活を始められるまでの間、せめて床の抜けてる居住スペースだけでも、床を張り、安全にトイレと風呂に行けて、雨漏りもカビもない空間で過ごせるようにしようという事になりました。



僕は、この人たちと活動できて良かったと思っています。



今後も、もし、この家で長く暮らすという状態が続くとしたら、ブルーシートより強いシルバーシートを使うべきだと思うし、仮設住宅やみなし仮設に入居することが出来て、このシルバーシートが無駄になってくれた方がいいのです。



今回の鋸南町では、石巻で知り合った友人との再会もありました。3日間活動して、そのまま名古屋まで帰っていきました。そして、広島の呉市からは、小玉さんの後輩の解体屋さんが社員のみんなを連れて来てくれました。解体屋の若い人たちが、屋根の補修をしていました。



あとは・・・そういえば石倉のよっさんも来てくれました。で、活動前に解体屋の若い人たちに、コンクリートの片隅に生えてる苔の説明をしてました。





また戻ってきますが、この日の活動を終えて、一旦東京に帰りました。その時には、一緒に活動できるという人を連れてきたいと思っています。活動は屋根に上るだけではないのです。



見ること、感じること、伝えること

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そして、鋸南町で困っている人の話を聞くこと。自分には何が出来るか?あなたは何をするのか?

| ヒトリゴト | 05:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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