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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

2016年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年10月

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ヤッケごくろうさま。

上下で980円のキミ、ガンバッた!




防水のヤッケなんですけどね、なんか日に日に水の染み込みが早くなって来たような気がしてました。


ここ2.3日は、床下に潜って、しばらくするとジワジワと内側のシャツが濡れてくるので、そろそろ買い替え時かなとも思ってました。


そんな本日は、床下に潜って、いきなりビシャッ。


というのも、床下の上から・・・ん?床下の、上?ちょっと分かりづらいですが、床下に潜った気分で読んで下さい。



北海道の家って、床にグラスウール(断熱材)が張り巡らされてます。そのグラスウールを支えるプラスチック板があったり、グラスウールと床板の間にビニールがあったり、いろんなパターンがあります。


もし床上浸水していたら、間違いなくプラ板やビニールに水が溜まってます。なので、カッターの刃をプラ板かビニールに入れて、流れ出る水をバケツに入れて捨てないといけません。


今日のお宅は、大量の水が溜まってたため、家の中、床の下で『大雨洪水警報』が出てました。


床下の上から水が降ってくるワケです。


床下の上と下で水に挟まれていたので、ヤッケを通り抜けて、いきなりビショビショになりました。


午後からは雨で、ヤッケを着てる方がズブ濡れです。これはもぉ、完全に潮時です。


午後は、別のお宅に向かいました。


取り壊す予定のお宅で、家の中の荷物を全て出すお手伝いです。



取り壊すといっても、そのまま家の中に入れておけないのです。



この家、ちゃんと建ってる様に見えますが、実は家自体が2~3メートルほど動いてます。







基礎から外れてしまってるのです。




家の中に大量の土砂が入って、家の持ち主の方は、ほとんどすべてを廃棄する事に決めたそうです。家具も冷蔵庫も洋服も食材も、物置に入れてた思い出のモノもすべてが泥だらけでした。






水害後の1ヶ月間、そのままの状態でした。そのままにしておくしかなかったのだと想像します。


1ヶ月そのままになっていた荷物を、みんなで黙々と運び出しました。


ヤッケは、水が染み込む事が最大の理由ですが、ニオイも含めて色々と再起できる状態ではないので、残念ですがお別れの時が来たようです。



今回の荷物出しで、踏ん切りがつきました。


さようならヤッケ!


廃棄ではないよ、引退・・・大往生だよ。


去年から泥出し専門に使っていた980円のヤッケ、十分働いてくれました。

| ヒトリゴト | 19:01 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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1日の最後

道具と装備に感謝。



活動を終えたら道具の洗浄をして返却します。これ、大事ですね。



そして、1日身を守ってくれた装備品もシッカリ洗います。ヤッケは、濡れないためにというのもありますが、それ以上に、泥の中に入ってるいろんな菌から身体を守ってくれます。


なので、シッカリ洗いましょう!!






そんな中で、ゴム手の洗い方です。まず、泥で汚れた外側を洗いますね。




その後、内側も洗わないといけません。むしろ大事なのは内側です。ただ、『内側を洗うと、乾かないのよね奥さん』なんて声も聞こえてきますが


愛を持ってすれば乾くのです!!


などというオカシナ精神論ではなく、ちゃんと手順を踏めば翌日には乾いてます。


表を洗った後は裏返します。まぁ、普通ここまではすぐに裏返せます。この先です。





はい、そのままガッツリ水を入れます。




この状態になったら・・・押します。指のところに水が入り込むように押し込むと





かんたんに、ポヨ〜ン!!




どうですか、赤ちゃんの手のように丸々としたゴム手が完成です。





そして内側もシッカリ洗って、ヤッケなどと一緒に外に干します。水が落ちきるまでは、外に干すのがいいでしょう。



当然ですが、内側を乾かすのが大事です。





長靴とゴーグル、ヘルメットも明日に備えて洗いましょう。


あと、ゴム手は、ピースサインで干しましょう。(内側)





その後、水が垂れなくなったら、屋内の風通しの良い場所に干しましょう。外に干してると、朝早い時間に出発するので、露が付いて逆に濡れたりします。





さぁ、そして裏返ったゴム手ですが・・・裏返しのまま手袋をはめて、まず逆に引っ張ります。たぶん、ここまでが限界でしょう。





その後、息を吹き込み、水を入れたときのように押しましょう!!





一気にポヨ〜ン!!



見事にもとに戻りました。



毎日丁寧に洗えば、3週間使ってますが、まだ破れて捨てた事はありません。




もちろん、丁寧に使ってても破れることもあります。破れたまま使うのは危険なので、毎日の洗浄は、破損してないかどうかの点検にもなります。


装備品、大切に使いましょう。



そして、もうひとつ、ヤッケを着るのは、濡れない、そして菌から身を守る以外にもうひとつ理由があります。


泥出し以外の部屋は、普通に、もしくは、やむを得ず日常の生活空間として使われています。そんな生活の場に入らせてもらう時、ヤッケを脱いで、キレイな状態で部屋に上がるためです。


なので、ヤッケの下には、キレイな作業着でいましょう・・・キレイな作業着というのも変ですが。

| ヒトリゴト | 17:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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秋刀魚、故郷に凱旋

3日前、石巻市雄勝町から届きました。



雄勝の洸洋(こうよう)さんとこの上山さんと、えりこちゃんから大量の秋刀魚が箱で送られて来ました。


ちなみに洸洋さんは、石巻市雄勝町の店こ屋街にある料亭、割烹・・・とにかくうまいものを食べさせてくれるお店です。

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お店には、硯上山からの雄勝の風景(撮影:鈴木省一)が飾られています。



さて、箱に入った大漁(大量)の秋刀魚を写真に撮り忘れた事が、とても悔やまれます。それはそれは、



コレ、食べきれるのか!!


と感じた量だったのですが、上山さんとえりこちゃんからのメッセージには『南富良野で活動されているみなさんと食べてください。くれぐれも独り占めしないように!』とありました。



お見通しや!



そんなわけで、これまで一緒に南富良野へ行ってくれた人に持って帰ってもらったり、持っていったり、出張中で残念ながら持っていけなかったり、あと



持っていくの忘れてたり・・・



それでも、大量の秋刀魚が冷蔵庫にいるので、しばらくは秋刀魚尽くし、秋刀魚三昧の日々を送りました。


今年の1月は、石巻の鹿立浜で漁師をしてたので『腕前、見せたろ!!』と意気込みまして、秋刀魚を捌きました。




雄勝石の皿に、太田工場長の盛り付け。


もうひとつ、ハラスの部分と捌いた皮と、クレイジーソルト、豆板醤、などでたたきに。




この2品で力尽きる。



薬味は、居候2号が完璧に揃えてくれました。





もちろん、塩焼きにするでしょ!!









その他にも、3日間で、秋刀魚に次ぐ秋刀魚料理。





秋刀魚の塩焼きナメの刺し身の日




秋刀魚の刺身とフライの日





3日間連続の秋刀魚。いやぁ、全く飽きない。飽きないどころか、三枚に下ろす事も含めて、秋刀魚の奥深さを感じながら、本日は秋刀魚の蒲焼を作ろうと思っています。



南富良野に行くようになって、吉俣さんからは黒豚を送ってもらい、そして、石巻市雄勝町からは、今こそ旬の秋刀魚を送ってもら・・・え?



オホーツクで獲れた秋刀魚?


水揚げが、仙台?


それを北海道に送ってくれた・・・なるほどなるほど。それは、もぉ


凱旋パレードやん!



とにもかくにも、みなさんからの嬉しい嬉しい後方支援に感謝です。



次は、何かなぁ~?



| ヒトリゴト | 07:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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カラムーチョ

食べにくればいいじゃない。





南富良野にあるポテトチップス工場で、湖池屋さんのポテトチップス、そしてカラムーチョを製造していました。



まだ復旧の目処が立ってなくて操業を停止している状況なのです


が!!


本日、湖池屋さんから、南富良野のボランティアセンターに、カラムーチョが大量に届きました。




トラック横付けで。



僕は、その場にいなかったのですが、ボランティアセンターの全員でのカラムーチョリレー。



泥のバケツリレーは、気持ちも沈みがちですが、カラムーチョリレーは、相当テンション、アゲアゲだったようです。



このカラムーチョ、今日からボランティアに、お土産として配られてます。




湖池屋さんの気持ち、いただきました。



そして、このカラムーチョには、ボランティアセンターからのお手紙まで付いてます。




ボラセンからの気持ち、いただきました!




みんな、カラムーチョ食べに来ちゃいなよ!来ちゃえばいいじゃないの!

| ヒトリゴト | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自己申告

他人(ヒト)申告がないので。




アレですよね、こういうのは、なんていうか、いろんな人から



ねぇねぇ、コレって!



みたいなこと言われた時に、なんかちょっと言ってなかったっけ?みたいなニュアンスも含めながら



あぁ、それ?そうそう、そうやねんなぁ~


っていう感じがいいんじゃないかと思うんですけども、発売から半月が経って、ヒトから言われる事が全くないまま過ぎていく日々です。



もうそろそろ、自分から言っとかないと、タイミングなくすパターンやね。


いや、すでにタイミングなくしてるから、自分から書くという行為になってるんですけど・・・



アルバム、発売しましたよ。




もちろん、僕のアルバムではないですけどね。



この2年、いろいろと関わらせてもらってるナオトなのですが、今回は、はい、コチラ。




いい歌です。



なんせ、いいアルバムです。

| ヒトリゴト | 11:30 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロフェッショナル

ボランティアの流儀。




被災地支援の床下泥出しでは、床さえ上げられれば、泥出しもスムーズなので、大工仕事の出来るボランティアさんは、とても貴重です。


ただ、大工さんは仕事としての依頼が多く、休みなく働いてるので、なかなかボランティアでという風にもなれないのも現実です。



本日は、これまでに何度か泥出しに入ったお宅の洗濯機を置いてる床が、水に浸かった事で相当のダメージがあったようで、補強工事の出来る人を探していたら、救世主現る。


富良野塾OBのせいちゃん(東誠一郎)が、時間を調整して南富良野にやって来てくれた!!


眼光鋭く床を見ながら

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僕とは真逆に、口数少なく作業に入ります。

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床を開けて見ると、床を支えてる材木が、ほぼダメになっていました。

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なんとか、応急処置が出来ればと思っていたのですが、せいちゃんのハートに火が点いたようです。


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床下の材木、全取っ替え!!



せいちゃんは、お芝居の出来る大工・・・いやいや違う違う、大工仕事の出来る役者なのです。そして、ものすごく丁寧というか優しく仕事をしてくれます。



床下で泥出し中、せいちゃんの作業を床下アングルから1枚。

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この顔は・・・役者の顔なのか、大工の顔なのか?



短い時間、限られた材料や道具(とはいえ、ほぼ、せいちゃんが持ってきてくれたモノでやってくれました。)の中で完成。

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これぞ・・・

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アヅマクオリティー。



そんな中、昨日から南富良野に通ってくれてるヒロヤ。

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泥出しは、最後の掃除が大切です。


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ヒロヤクオリティー。



家から泥を出す事を考えながら作業するよりも、この家に住んでいる人たちの顔を思い浮かべながら作業することが大切なのだと思うのです。


今日は、オッサンばかり5人での活動でした。全員僕の知り合いでしたが、4人は、お互い初めましてというチーム。


気持ちのいいオッサンたちの時間でした。

| ヒトリゴト | 19:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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床下の天使たち。

いいチームでした。




ひとり暮らしのおばあちゃんの家。和室の隣のリビングで、おばあちゃんの日常生活は続いています。養生をキッチリとした上で、泥出しの流れを伝えます。

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床下に潜る人と外で受け取る人に別れます。床下最前線を太田工場長に任せます。この上はリビングです。この真上でおばあちゃんは暮らしています。



工場長、燃える。



そして、午前中の休憩時間・・・





燃え尽きる?



早いわ!!早すぎるわ!!!



とはいえ、気持ち的にはみんなこんな感じです。泥を出すこと、断熱材を撤去する事だけを考えて作業すれば、目に見えて泥がなくなり、ビショビショに濡れた断熱材が取れていくので、それはそれで、休憩時間に、充実感もあるのです。


ただ、これから冬に向かっていくのに断熱材を取らないといけない事、断熱材を入れられる時期も分からない家がたくさんあり、そんな事を床下で考えてると、充実感とは違ったマイナスな思いも、ないわけではないのです。

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にしても・・・




早すぎるわ!!!


とは言いながらも、またすぐに床下の天使に

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仰向けにならないと断熱材が剥がせません。


ただ、仰向けで断熱材を剥がすと、どうしても多少なりとも3週間溜まってる水をかぶりながらの作業になります。



この日、富良野からのメンバーの他に、富良野演劇工場と昔からの関係で、昨日から潜ってもらってる豊さん、岩見沢から3人、山部の高校生、赤平の地域おこし協力隊というチームでした。



10人中、最大6人が床下に潜ってる状態もありました。広いお宅なので、床下の泥前線から、泥のリレーがあります。



この先に人がいて



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オレンジのテミ(泥を集める道具)の中にも人がいます。


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ヒゲで久保さんだとわかりますね。


さすがに昼休みには、こうなりますね。

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潜ってる人も大変ですが、その先々(というか後ろ)の人たちがいて、やっと泥は床下から出されていきます。

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泥出しもチームワークだと思うのです。



昨日で、おばあちゃんの家の床下泥出しと、断熱材の撤去は完了しました。




だれひとり欠けても、この日の完了は出来なかったと思います。





この2人、完全にキャラ被ってますね。




まだまだ、庭を見ると大量の泥があるので、早くいつもの風景に戻してあげられればいいなぁと思いながら。


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また、来ましょう。

| ヒトリゴト | 17:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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幾寅の昼休み。

南富良野は、緑の映える町でした。



平日なので、ボランティアの数も、ものすごく少ない感が否めません。

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今日、潜っていたお宅は、足の悪いおばあちゃんが一人で暮らしています。仏壇のある和室の床をはがして、家全体の泥出しをする事になり、準備を始めた頃、おばあちゃんは心配そうに見ていました。


そうなんです。泥を出すためとはいえ、みなさん、自分の家がどうなっていくのか心配なのだと思います。特におじいちゃんやおばあちゃんは、心配そうに見てる人が多いです。


たくさんの人が、床上浸水した家で日常生活を続けています。


だから、僕たちも自分の家に入った泥を出すような気持ちで、想像しながら活動しなければいけないと思うのです。


和室のタンスを移動していたら『おじいさんの写真と、お水を入れる器だけは、こっちに持っていきたいの。ここの家に住めるのも、この人のおかげだから。』と仏壇の写真とお水を入れる器を取りに来られました。


ただ作業に集中してちゃいけないと感じます。



昼休みに、もう一度、町を歩いてみました。



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公園では、まだ、こどもたちが遊べるような状態ではありません。

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おばあちゃんの家を明日で終わらせられれば、また、明後日は別のお宅のお手伝いに向かえます。

| ヒトリゴト | 21:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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再会と再開

嬉しい風景です。




この3日間、いろんな再会があり再開もありました。


昨日は、日曜日ということもあり、富良野から顔なじみのメンバー5人で南富良野に向かうことが出来ました。5人で1つのチームを組めるというのは、とても心強いのです。


なにより、活動に入る前にやるべき事が共有でき、役割分担も把握していられるというのは、ものすごく大きな事です。ただ、この日に入るお宅は、5人での活動だと、なかなか前に進めない状況だったところに、救世主が現れました。しかも、何人も!


熊本の益城町で一緒だったショウジさん夫婦と、茨城の常総市で一緒だったトヤザワちゃんが南富良野のボラセンで声をかけてくれました。その場で確保!


そこに札幌からバスで来てくれた初めましての2人にも入ってもらうことで10人のチームが出来ました。


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心強い『チーム・サイカイ(初めましての方々も!)』



ひとり、珍しい肌色のヘルメットを被って・・・ん?ノーヘル?ノーヘルなの?

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田舎のヤンキーみたいな感じになってますが、本人ヤル気でみなぎっています。



その後、さらなる救世主に、2015年のエンタビに参加してくれた事がキッカケで、札幌から吉成さん親子と友人の方が来てくれたので、14人での泥出しと床下で3週間水に浸かっていた断熱材の撤去などに取り掛かりました。


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この3日間は、ほぼ床下に潜っていたため、みなさんが活動してくれてる時の写真は、ほとんど撮れてないのですが、いいチームワークのおかげで、今日はいけないと思っていた壁の断熱材の撤去にも、少し取り掛かってもらえました。


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実は3日前に、こちらのお宅に来ておかあさんと話して知ったのですが、おかあさんは、富良野演劇工場を立ち上げる頃に、ボランティアスタッフとして参加されてた方で、太田工場長とは、ものすごく面識があったのです。


という事で、この日に太田工場長や富良野塾OBの久保さんと再会してもらいました。



写真は、お母さんと笑顔で話してるモノで、決して、マチ金の取り立て屋が玄関先で脅してるのを隠し撮りした写真ではありません。

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チンピラ2人にしか見えませんが・・・




泥出しに入る家には、それぞれの事情があります。


おじいちゃんとおばあちゃんの二人暮らし、ひとりで暮らしているおばあちゃん。建てたばかりの家、今回の水害で、半ば取り壊そうと諦めかけてる家族、退職して庭いじりだけを楽しみにしていたおじいちゃん、床上浸水後、怖くてずっと2階で生活しているご夫婦。


ひとつの家に、その家の事情があります。


その事情に耳を傾けるのが、ボランティアが一番やるべき活動なんじゃないかと思うのです。もちろん無理に聞き出すことではなく、話してる会話の中に聞こえてくることがあるんじゃないかと思うのです。


早いうちに泥を出してカビを防ぐ事は大切です。でも、その他にも大切な事がたくさんあるんじゃないかと思います。


この3日間で、いろんな再会がありました。南富良野のボラセンでは、何度か南富良野に来られてる方から声を掛けてもらうことも増えました。そんな嬉しい再会と、もうひとつの嬉しい再開。



富良野から38号線で南富良野に来た時の幾寅の玄関口ともいうべき場所のセイコーマート。再開しました!!!北海道のコンビニ、セイコーマートのオレンジは、北海道の青空が似合いますね。


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さっそく久保さんたちも買い物です。




そして、もうひとつ。


落合にあるステキなベーグル屋さん

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厨房もフロアーも、ひとりでやってる店長のあっくんは『たくさんのボランティアさんに泥を出してもらい、再開することが出来ました。』と笑顔でした。



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とても静かな落ち着いた空間で、珈琲もあります。


南富良野にお越しの際は、是非・・・コチラ



ボランティア活動をしたお昼ごはんは

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まだまだ南富良野の泥出しと水浸しの断熱材撤去はこれからです。


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(注)取り立てを終えて、ネコ車で現金を運んでる写真ではありません。

| ヒトリゴト | 13:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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肉と装備品が届きました。

どちらも必要です。



舞台【イシノマキにいた時間】から、ずっと応援してくれてる、音楽家の吉俣良さん。


いや、よくよく考えたら、もっと前から何度もご馳走になってたので、かなりの長期間、寄生してました。


いや、いまなお、寄生の現在進行形です。


そんな吉俣さんから、鹿児島の黒豚が届きました。それも、なんか、すごいやつが、すごい量で届きました。




みんなで食べてくれ。


という、素敵なメッセージをいただきました。なので早速、南富良野で活動をしてたメンバーでいただいたのですが、肉が届いた日の朝、西海健二郎は、東京に帰りました。


つまり健二郎は食えてません。そんな、運命なんでしょうね。




健二郎、東京で食わせてもらえ!いや、戻ってきたら、まだあるぞ。



やっぱり辞めとけ!!





知らない方が幸せな事(味)っていうのがあるぞ。



吉俣さん、いつもいつもありがとうございます。今のところ、まだ肉は残っています。次の肉は・・・いや、いいです。また連絡します。




そして、もうひとつ。



ラストサムライと呼んでいる、石巻からの濃い~お付き合になってる、中村まなみちゃんから、ヤッケやヘルメット、耐油性のゴム靴、ゴム手に革手、ゴーグルなどの装備品一式が届きました。




ほぼ、ミドリ。


しかも品名の欄には『まりもボラギフトセット』と書かれていた・・・まりもボラ?まりもっこり?しげもっこりかッ!



これは『あんたは、北海道では、オレンジじゃないだろ。ミドリなんだろ!』というメッセージが込められているのかッ!!



それにしては、ちょっと黄色が入ってたりもして『あんたは、自分が思ってるほどの真ミドリじゃないからね。まだまだ足りてないし、ちょっと黄ばんでるからね。』という意味なのだろうか?



まなみちゃんのメッセージを解読するのは、とても難しい。



その他にも、地元の銘酒と銘菓



紬美人(つむぎびじん)と塩煎餅が入ってました。



水害から1年が経った茨城県常総市から、いろんな意味が詰まったメッセージだと思っています。



いやぁ、吉俣さん、まなみちゃん、どちらもダンボールの箱を開けた瞬間に、笑みがこぼれました。



満面の笑みと、ちょっと苦笑いでしたが。



このような後方支援物資、随時受け付けております。一番いいのは限度額のないカードです。


うそうそ。


物資は足りてます。富良野の美味しいモノも毎日食べています。そして、メッセージをくれたり、blogを読んで感想を送ってくれたり、応援してくれてたり、とにかく、みなさんに感謝してます。



みなさんも、何か起きた時の物資や気持ちを備えておきましょう。

| ヒトリゴト | 21:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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エンタビのお知らせ。

延期のお知らせ。



台風10号の影響は思ったより大きく、今年の秋に予定していたインバウンド(外国人観光客)向けのエンタビが、出来なくなりました。



いつからだ?いつから準備してたっけ?



僕だけではなく、太田工場長も、市役所の観光課のマッキーも、そして、今回のエンタビは広域のため、上川や十勝、帯広のみなさんにもショックはデカイです。



ちょっと、ココロの泥出しをしたいぐらいです。


今年のエンタビは、大雪山系をグルッと周る3泊4日の旅でした。大雪山はカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)とも言われています。


そんなカムイミンタラを周るエンタビのテーマは、旅で起こる全ての出来事は、神々たちのおもてなし。というものでした。


もちろん、相当ふざけた神々も出て来る予定でしたが、残念です。



来年、倍にしておもてなしましょう。



さて、そんなワケで、ポッカリ空白の時間が出来たからではないですが、南富良野に向かえる時間が、ガッツリ出来ました。


発災当初は、僕にとってここ3.4年、毎年のように作・演出の芝居をやらせてもらった『みなくる』に、なんとしても復旧して欲しいという思いで南富良野に向かいました。



その頃は、ボランティアセンター(ボラセン)が立ち上がったばかりで、近隣の富良野や中富良野、上富良野、遠方から南富良野に来るボランティアの受け入れを、地元の有志、社会福祉協議会の人たちが、自分の家の床上、床下浸水を、ひとまず置いといて、毎日朝早くから夜まで対応されてました。


臨時休校になった小・中学生の先生や子どもたちもスコップを手に泥を出していました。


それが一見、落ち着いてきたようにも見えますが、これからが大変なのです。



発災後すぐは、みんなが被災してるから、なんとか自分たちで水に浸かったモノを外に出したり、床下の泥出しをやろうと思っていた人たちも、3週間が経ち、身体的にもココロ的にも限界が来て、ボラセンに駆け込みます。



なにより、これまでボラセンにいた人たちが、ようやく自分の家の事に取りかかれたりします。



これからは、その日その日に、どんなニーズが入ってくるか分かりません。ボランティアは、ニーズに向き合って活動します。


床下の泥出しなのか


庭の畑一面に入り込んだ泥出しなのか


ダメになった家具を出して欲しいのか


使える家具を移動したいのか


話し相手になって欲しいのか


娘と結婚して欲しいと言われ・・・それはないか。





おじいちゃん、おばあちゃんにとって、唯一の楽しみが庭いじりだったりして、大切に手入れして来た庭に溜まった泥を、なんとかして欲しいというのは切実な願いだったりします。






床下の泥出しと、庭の泥出しに違いはなく、僕たちが出来ることは、自分たちの判断ではなく、被災した人の願いに応える事だと思うのです。



雨が降ると出来ない事もあり、待つ事もボランティアの活動だったりします。


で、お知らせです。


ホントなら、エンタビでテンヤワンヤする予定だった9月末までは、基本、南富良野に向かおうと思っています。


もし、『この日なら行ける』という富良野近隣の友人、知人のみなさん、連絡もらえればご一緒します。



富良野から南富良野まで、たった40キロです。ガソリン10リットルもあれば往復出来ます。


ベンツとかBMWでなければ。



エンタビのテーマは、神々からのおもてなしでしたが、南富良野のテーマは、人々からのお手伝いです。

| ヒトリゴト | 18:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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床下で暮らす男

ぐらい潜ってました。




昨日と一昨日の泥出しは、比較的床下が高く、とはいえ、四つん這いになれるかなれないかぐらいの高さではあるので、もしかしたら、ちょっと床下の空間にマヒしてきたのかもしれません。



最近は、床下にずっと潜ってる毎日です。奥まで入ってしまうと出てくるのが大変なので、休憩も床下にいたりします。



先日は、とあるお宅のおとうさんから、笑いながら『終わったら出てきてよ』と言われました。



そんな休憩中に、ふと床下で『床下から出ていかなくなった男』の話を考えてました。



ランナーズハイがあるように、ちょっとしたユカシターズハイになってるんだと思います。




一昨日は富良野塾OBの久保さんと










昨日は、富良野自然塾のゴローちゃんと





富良野にある公文以外の2大塾のボスと一緒に『潜りデー』でした。



こうして知ってる人が一緒に潜ってくれるというのは、非常に助かります。多少の無理を聞いてくれるし、なにより、僕が『こうしたい』ということを、早い段階で理解してくれます。



今回も、少し高い床下とはいえ、動きづらい場所で、すくった泥をテミ(という道具)に集めて






そのテミをキッチンの床下点検口に持っていく中継に入ってもらうという、地味なのに一番動いて汗をかく役割を久保さん、ゴローちゃんに担ってもらいました。



久保さんには、南富良野で10年間芝居をしてきた『保健福祉センターみなくる』の今の状況も見てもらいました。



いつも芝居をやっていた会場も、被災後すぐは、泥だらけだったのが






ロビーにあった池も



見違えるほどキレイになってました。



ニュース映像では、水没する『みなくる』を見ていただけに、ちょっと緊張気味の久保さんでした。そんな時も役者というのは、カッコいい雰囲気を持って行動したり出来ます。



カッコよく行動してるつもりの久保さんなのですが



その背中は



カッコ悪い事になってました。



健二郎が、南富良野に来てくれた初日状態でした。



2人に共通するところは、ココロと頭皮が広いところです。




確かに『みなくる』は、あの頃から格段にキレイになりました。

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それは、この場所の泥が取り除かれただけで、まだ、お芝居が出来る状態ではなく、当然、町もそうだと思うのです。



色んな人の手によって、少しづつ町はキレイになっています。それでもやっぱり、もう一度走り出すスタートラインには、まだまだ立てていないのです。



一昨日の『そんな事あるか!?』っていう偶然。



午後の活動では、僕と久保さんの他に1組のご夫婦、そして中富良野から来た女子が1人という5人編成で泥出し。



そんな時に偶然が重なりました。



被災して泥出しをした家のおとうさんと、午後、旭川からボランティアに来た夫婦のご主人とは、草野球の敵対するチーム同士だったというものすごい偶然。



それだけでは終わらず



活動を終えて、メロンとお茶を出していただいたので、みんなで食べながら話していたら、中富良野から来てた女子が、家の棚に飾っていた写真を見てて



あれ・・・もしかして・・・ここって・・・



まさかの高校の同級生の実家でした。



ある?そんな偶然、ある?もう、引き寄せられたとしか思えないでしょ。



そんな偶然があると、浸水して泥がまだ床下に残ってる家とは思えないほど、みんなで笑って話してました。



笑って話せた事だけでは、まだまだスタートラインではないかもしれませんが、少し準備運動しながらスタートラインに歩き出してもらえたような気がします。



こんなに驚くような偶然は、なかなかないと思いますが・・・



求む、小さな偶然!!


| ヒトリゴト | 09:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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援農いかがですか?

イモを拾いまくるのです。




カレー、コロッケ、肉じゃが、ジャガバター、あとは、味噌汁にも使いますね、ジャガイモ。和食、洋食を問わず、そして中華にも・・・使いますか、ジャガイモ。うん、きっと使いますね。


そして、何と言ってもポテトサラダ、ポテトフライ、ポテトチップスは『こども大好き3大ポテトメニュー』ではないでしょうか?


そんな、ジャガイモがピーンチなのです。『奥さん、今年は、ジャガイモの値段が上がるわね。』なんて、お金の問題ではないんです。


メークインが、畑の土に埋もれて溺れてるのです。






水害で、畑が池のようになり、詳しいことは正直わからないのですが、何日か晴れの日が続くと、デガー(いも掘り機)が入れるようになるので、そのタイミングで掘り起こされたイモを、あとは人の手で拾い上げて救出してやるしかないのです。



今年のエンタビロケハンで訪れた『いただきますカンパニー』さん。それはそれは素敵な取り組みを農家さんを巻き込んでされてるのですが、その農家さんがピーンチなのです。



そんなワケで行ってきました、帯広市音更町へ。






広大なジャガイモ畑で救出を待ってる大小様々なメークインたちを、黙々と拾い上げます。黙って黙々と拾うだけ・・・なワケがないだろ!



喋るよ。そして拾うよ。



拾いながら喋りながら、おかあさんにツッコミ入れながら、援農してるのか演農なのかが微妙なところではありますが、イモたちが元気なうちに目標を追い越す分のイモ拾い終了。


どこまでも続くジャガイモ畑でも、拾う手を止めなければ、『なんとかあそこまで!』という目標に近づき、気づいたら追い越してたりするのです。



芋を拾い続けて気づいた事があります。それは




ハート型の芋、けっこうあるよ。



だれひとり『わぁ、ハート型のイモだ!カワイ~ィ、写メ写メ!!』なんて言う人はいませんでした。


決して年齢の問題はなく、イモを拾う手が止まらないんです。




タイヘンでした。たしかに、手でイモを拾うということはタイヘンでした。ただ『いただきます』の本来の姿を考える時間にもなったような気がします。



15時にイモ拾いを終えて、みなさんとお茶を飲んで、縁農終了です。




縁があって農業支援。



みなさんも『イモ大好き』だけでも、すでに縁ありますからね!!



お時間ある人は、是非。たぶん、Facebookのみで募集してるようでうが、援農、いかがですか?詳しくは・・・コチラ

| ヒトリゴト | 08:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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亜樹ちゃん、Chimaちゃん

久々にカラッと晴れました。




この日は、前日から継続してるお宅に12人のボランティアで活動しました。


舞台『キッカケの場所』にも出てもらった小橋亜樹ちゃんと、僕の勝手なイメージですが、絵本を歌うアーティストChimaちゃんたち、チーム・オフィスキューの4人と一緒に活動できました。



最初の活動は、見てもらうということだと思っています。どこから、どんな風に水が流れてきたのかを、地元の方に聞いて知ってる限りを伝えます。

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もちろん泥を出すという活動は大切です。もし住民の方に話しかけられて、それが何気ない世間話なら、泥を運ぶ手を止めて、思いっきり世間話をしてもらいたいと思っています。


泥を出すという活動よりも大切な事がたくさんあると思うのです。



雪国の床には断熱材が分厚く入ってるため、その分床下がとても低くなっています。


また、北海道という広い土地だからなのか、わりと自由な増築が施されていて、迷路のような床下に苦戦しています。


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床下の断熱材も、水に浸かってしまっているので、取り除かないといけません。


これから北海道は冬に向かいます。ほとんどの家の断熱材がダメになっているので、冬前に取り替えられるか心配です。


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それでも12人の『一歩』というのは、ものすごいスピードで前に進んでいきます。


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Chimaちゃんは小さいので、あ、いや、人として小さい人間だということではなく、サイズが小さいのです。


床下サイズです。入ったらなかなか出てきません。

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出てきた時には、ドロドロに汚れてました。



ふたりの汚姫様・・・間違えた、ふたりのお姫様は、ツチ色に輝いてました。

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日焼け気にしてますけど、そのレベルではないぐらい泥焼けしてますからね。



休憩時間に始まった健二郎の『ひとり北の国から』を、それなりに楽しんでるようです。

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ちなみに、マニアック過ぎるシーンをやってます。


書くと長くなるので省略しますが、馬を売りに出した笠松のオヤジのシーンです。




天気もよくて、暖かかったこの日の帰りに、泥出しをしたお宅の奥さんと子どもたちと、亜樹ちゃん、Chimaちゃんは笑顔で話をしていてました。天気以上に温かな風景でした。



きっと2人は、ラジオで、ライブで伝えてくれるのんじゃないかと思うのです。


今日見た線路も

床下の泥も

子どもたちと話したことも

もしかしたら健二郎の『ひとり北の国から』も



話すというところから始まって、繋がっていくんじゃないかと思うのです。



この日で、健二郎は、いったん(?)活動を終えて帰京します。SETの本公演を控えての稽古が、そろそろ始まるそうです。


そんな健二郎のリクエストで、昨日の活動の帰りに、今月で終わってしまう『札幌軒』に行きました。


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この『札幌軒』は、北の国からの舞台にもなってる場所で、純と正吉が、草太の車に・・・長くなるので省略です。




今日も、みなさんのチカラで、少しだけ前に進んだんじゃないかと思います。


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帰り際、お姫様ふたりと王子様・・・
の親戚ふたり。



| ヒトリゴト | 02:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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健二郎を見送りに富良野駅に向かう車中

また始まった、ひとり芝居。



ひとりで何役もやるのが『健二郎スタイル』です。


健二郎が札幌行きのバスに乗るため、富良野駅まで送りに行きました。その車中で、やはり突然始まりました。


ひとり『北の国から』の名シーン。


清吉(大滝秀治さん)の名シーンです。分からない人には、このページ、まったく分からないのだと思うのですが、健二郎の場合、ひとりで全部やってくれるので、なんでか、ちょっと感動してしまうのです。



清吉がゆっこおばさん(竹下景子さん)と純が東京に帰るのを見送るシーンの、清吉さんのセリフからはじまりました。


セリフは、YouTubeをちょっと確認しながら、僕が思い出し思い出し書いてるので、全部正確ではないと思います。


清吉「ちょっと早く着きすぎたな。お茶でも飲むか。」



健二郎の『長めの間』は、一緒にいた純とゆっこおばさん(竹下景子さん)の黙ってる顔のアップを頭の中に浮かべてるものだと思われます。



清吉「涙舟って歌知っているかね?」

ゆっこ「はい。」

清吉「不思議なもんで、流行歌ってやつは、その歌を聞くと、流行っていた時の出来事を思い出す。」


清吉「あの年は酷い冷害でね、おまけにトラクターが導入されて、一緒に入植した連中が次々と麓郷を出て行った。」



清吉「親しかった連中が4軒一緒に離農していってね。その時、やっぱり見送りにきた。」


清吉「出て行くもんの家族が4組。送る方はワシと女房の2人。誰も一言もしゃべらんかった。」


清吉「そん時、心の中で正直何考えていたか、言おうか。」





清吉「お前ら、いいか、負けて逃げるんだぞ。」


清吉「20何年一緒に働き、お前らの苦しみも悲しみも悔しさも、ワシは一切知ってるつもりだ。」


清吉「だから他人には、とやかく言わせん。しかし、ワシには言う権利がある。」


清吉「お前ら、負けて逃げるんじゃ。ワシらを裏切って逃げ出していくんじゃ。その事だけは、よぉく覚えておけ。」






ここから、電車の中でのゆっこおばさんの喋りとか、無言で車窓からの風景を見つめてる純の葛藤とか、いろいろあるんですけど、その辺、健二郎はすっ飛ばして



純 「結局ボクは帰ってきた」



に行っちゃいます。



いや、このシーン、泣けるんですわ。健二郎が、ひとりで延々やるんですわ。その姿の方が、いろんな意味で泣けるんですけどね。


このシーンを始めたのは、自分が純とダブって、先に東京に帰るという健二郎なりの後ろめたさがあったらなのかと考えました。



で、最初にセリフの「ちょっと早く着きすぎた、お茶でも飲んでいくか」と言ったものの、駅についたら、もうバスが出発した瞬間だったので、追いかけて追い越して『北の峰』のバス停で下ろした瞬間にバスが来たので



別れ際の写真、一枚もなし。なので




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昨日の即身仏




あ、そうそう、忘れてた。『ありがとう、健二郎!』


バスに乗る時、ものすごく申し訳なさそうな顔してたけど、正直、オレも、いつまでもボランティア活動が出来るわけでは無いし、バトンが繋がるように伝えていこうと思ってるから、南富良野で見たこと、感じたことを東京で伝えて下さい。



北海道が広いって事を。


広いから、いろいろボヤけてしまうけど、タイヘンなんだと。





本日は、僕も本職の会議がありまして、まぁ、最近は自分の本職がよく分からなくなってますが・・・そんな本職の会議が、佳境を迎えてます。


明日は、南富良野を通り越えて、音更町へ芋拾いの農業支援に行くのですが・・・だれか、一緒に行く人いる?



または、音更町で待ち合わせできる人、いる?



活動は9時~15時です。

| ヒトリゴト | 11:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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石川慶太という男

役者です・・・たぶん。



最近、あんまりお芝居をしてるとろを見てませんが、富良野塾OBユニットの役者です。

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たぶん、この中にいます。



最近は、床下に興味があるようです。


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ある時は、のぞいてみたり。



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またある時は、のぞきながら、足のニオイをかいでみたり。



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またまたある時は、入ろうとしたら自分のカラダがデカイ事に気付いたり。



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気付いたら、床下に潜ってたり。









ジタバタしながら出てきたり。



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さらに奥の方に居たり。



そして、その実態は・・・慶太が書いている、9日の活動は・・・コチラ


慶太が書いているように、彼に『一人の百歩より、百人の一歩』と言いましたが、それは、5年半前に、石巻で言われた言葉でした。


そして、もうひとつ『被災した人と同じ気持ちにはなれないですが、その時の気持ちを想像して動いてください。』とも。


被災地で活動をする時に、とても大切な事だと思うのです。



その他にも大切な事は、たくさんありますので、南富良野でお会いした時にお伝えします。



本日は12人での活動。やはり床下の泥出しです。



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なるべく早く泥を出して、床下を乾かしてから消毒用の石灰を撒くという流れなのですが、石灰は、ちょっと先になります。今のうちに、少しでも多くのお宅の泥を出しておきたいのです。


今日、床下に入ったお宅は、一昨日泥出しをしたおじいちゃん家の隣なので、おじいちゃんに会いに来たのですが


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季節感、違いすぎるわ!!


| ヒトリゴト | 23:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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西海健二郎という人

北の国からを愛する男。




南富良野で日々の活動を終えると、オモシロスタイルで寝ています。

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即身仏のように穏やかな表情です。


思わず、手を合わせてしまいます。



3日前、健二郎が富良野にやってきました。好きなんですね、富良野、そして『北の国から』が。



なので、寝る前は、読書をしています。本なのですが、ふつうの本ではなく



『北の国から』のシナリオ本(台本)です。



しかも

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音読なのです。



基本、黒板五郎なのですが、純だったり、時に、中畑木材のなかちゃんだったり、清吉さん、草太にいちゃん、そして、蛍の時もあります。横で音読された上に、なんとなく全部似せようとしてくるので



正直ヤカマシイです。



いま、菅原文太さんが『誠意って、なにかね・・・』のシーンを音読中。

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さらに、読んでる本とは関係のないシーンが、突然始まりました。何でそのシーンを思い出したのか、何が彼を刺激したのか分かりませんが、『北の国から』に興味のない人には全く分からないシーンです。


純と蛍が、母(令子)の不倫相手の吉野さん(伊丹十三)に捨てられた靴を探しに行くシーンです。


純、蛍、そして警官役の平田満も、健二郎が独りで演じます。





純『靴を探してます』


(中略)




警官『おじさんって、だれ?』



ほぼ動きはありません。ただ、このシーン、ホントいいんですよ。



で、ひと通りやり切ったら



ものすごい嬉しそうに笑ってます。



そして、最終的には



即身仏です。



今日は、僕の都合と南富良野の天気が雨ということもあり、健二郎は、昨日の活動でドロドロになったヤッケや長靴、ゴム手などを手洗いしてました。

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何度も富良野演劇工場の舞台に立った事があり、ドラマ『北の国から』は、どのシーンでも再現できるぐらい大好きです。


健二郎が富良野に来てくれたというのは、とても大きな事です。

| ヒトリゴト | 22:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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泥との闘い

長い一日。




南富良野まで40キロあり、山部というところのコンビニで、その日の朝食と昼食を買って向かうのですが、いきなりルーティーンが狂う事態勃発。

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朝の8時前にバナナがない!!



そんな、予想外の展開のスタートから始まりましたが、本日は、とにかく潜っていました。ひたすら床下に。


昨日、床下を見た時には、1日で完了できると思っていたのですが、床下が思った以上に狭く、少しづつ泥を出していくしかなく、1日では終われそうにない、なかなかタイヘンな場所でした。



そんな昨日の様子を、富良野塾OBの石川慶太がブログに書いていて、それはそれは素敵な事を書いているのですが、彼が床下を覗いていた時


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ものすごく仕事できないヤツな感じが出てます。



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くつ下、半分ズレ落ちてる・・・



僕の中で、メガネが半分だけ曇ってるのと、くつ下半分ズレ落ちてるのは、仕事できないオトコのシグナルだと思ってます。


あ、ダンサーの人が、くつ下半分脱げてる状態で踊っているのは、踊れるシグナルだと思ってるんですけどね。


そんな慶太が、この家のおじいちゃんとおばあちゃんの事を素敵に書いていましたので、よかったら・・・コチラ



本日は、石川慶太も含めて、健二郎と、太田工場長の家の居候2号と3号も、仕事が休みだったり、仕事の調整をして、合計5人で向かいました。


床下は一面の泥でした。

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泥を出す時に限らず、大切なのは段取りです。よく段取り7割、仕事3割という言葉があります。まぁ、僕の場合は、段取り7割、休憩2割、仕事1割かな・・・



床下に潜って泥を出すのですが、おじいちゃんちは、ギリギリ床下浸水でくい止まったので、床の上にある日常を壊さないように、絶対に泥を持ち込まないように養生するのが、一番大切なことだと思っています。


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床下に潜ると、ものすごく汚れます。休憩の時など少しでも壁に触れたりすると壁紙に泥が付きます。おじいちゃんおばあちゃんが家の中にいる時に、泥があの日の事を思い出させます。



泥を出す窓にも万全の養生です。






常総市の水害から1年になりますが、あの時、3ヶ月も経たないうちに、床下はカビが発生し、それが、どんどん部屋に上がっていきます。



泥を出す事は、この先の生活をしていく上で、ものすごく大切だと実感しています。



なるべく早く泥を出さないといけないと思うのですが、決して泥を早く出す事が一番の目的ではないと思っています。



そして、その事を理解して一緒に活動してもらえるメンバーが揃いました。



きっと、泥を出すことも














おじいちゃんと話をすることも





氾濫した川を見て考えることも

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オジサンたちが、カラダと相談しながら休憩することも

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すべて大切な事なのだと思うのです。



午後からは、休みの日に深川から来てくれた消防隊員の3人の協力もあり、この日じゅうに終わらないと思っていた床下の泥を出すこと出来ました。


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こんな状態でしたが




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あとは、石灰が届いたら、全体に撒いて完了です。



また、石灰を撒きに、そして、おじいちゃんと、おばあちゃんに会いに来ます。


| ヒトリゴト | 20:39 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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おじいちゃんの納屋

大移動大作戦。




南富良野のボランティアセンターで受付を終え、ゼッケンをつけながら活動場所に向かう健二郎の後ろ姿。


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3日前に工場長が南富良野で活動した時、頼りになる助さんの背中

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そして、頼りにならない工場長の背中を紹介しましたが

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今回、更に・・・頼りになるならないではなく


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シッチャカメッチャカな背中。



そんな健二郎と、今日は落合にある78歳のおじいちゃん宅へ、泥出し・・・え?泥出しじゃなくて・・・納屋の移動?

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おじいちゃん、その納屋を移動するの?



おじいちゃんの家は、川のすぐ隣です。川が氾濫して、避難してるうちに、家の敷地にある畑も水に浸かり、川のすぐ横の道路も削られ、納屋があったところに納屋はなくなっていて、除雪機を入れていた倉庫も、川に向かって落ちそうになっていました。


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健二郎も、おじいちゃんの話を聞きながら、自然のチカラに驚いていました。



『川が氾濫するとね、大きな石が転がってくる音が聞こえてくるの。それが、本当に怖かった。』



おじいちゃんは言ってました。


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よぉし、おじいちゃんが納屋を移動して欲しい、というか、元の場所に戻して欲しいと言うんだ!



戻しましょう!!


と、いろいろ移動させる準備を始めます。


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上富良野からボランティアでやって来たニノさんと3人で・・・


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と思ってたら、おじいちゃんも参加。参加というか、おじいちゃん、先頭に立ちます。


もうねぇ『世界せっかち選手権』があったら、決勝までいけそうな勢いのおじいちゃんが・・・ついに


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おじいちゃん、最後の照れた笑顔と手・・・最高。



いや、なんともパワフルなおじいちゃんであり、なにより『オレらの準備、なんやったんや!』という笑いと、素敵な雰囲気になっていました。隣の川は、相変わらず濁流なのですが、その横でおじいちゃんは、笑ってる、笑えていました。



そんな風に一緒に笑えるのが、ボランティアというお手伝い活動なのだと思うのです。


最後は、納屋をシッカリ土台の上に乗せて、平行を取って終了。

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明日は、このおじいちゃんちの床下の泥出しです。今日の午後に富良野から飛んできた富良野塾の役者・慶太も引き続き、明日の泥出しに参加です。


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明日の床下は、けっこう大変です。


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明日は、おじいちゃん、ゆっくり休んでてもらいながら、そして、笑いながら泥を出し切ろうと思います。




| ヒトリゴト | 18:48 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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笑顔を運ぶ人

森崎リーダー。




南富良野で、会えるとは思わなかった、チーム・ナックスのリーダー森崎さん。北海道の顔です。デッカイ顔です。







森崎さん以外にも、NEXTAGEの戸澤くんと田中あっちゃん、NORD(ノール)の卓城くん、そして健二郎と・・・ん?あれ、もうひとり・・・ゼッケン7番は・・・7番って、野球だとレギュラーバリバリの番号やけど、この人は、地元の役所の人かな?


ん?あれ?あれれれれ?


彼は・・・オクラホマだ!オクラホマの・・・そこはかとなくボケる人だ!


藤本くん!


え?藤本じゃない?え?え?ナニ本くん?藤は合ってるの?本が違う?まぁ、名前に関しては、本人もあまり触れて欲しくないと思うので、触れないでおきますが、他にもオフィスキューの社員のみなさんが、総勢18人で南富良野やってきました。



18人って・・・7人の侍✕2+4やん!



南富良野の体育館で、こんなにたくさん知ってる人たちに会えるというのは、ものすごく心強いですね。



なんか健二郎が東京から来てくれたのが、もぉ、どうでもよく・・・いやいや、そんなことないない。南富良野までの車の隣に、この顔で笑ってるというのは、嬉しいものです。



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実は、南富良野に入った初日に、保健福祉センターの『みなくる』で、泥出しの前に廃棄するモノを運び出していた時、泥の中からサイン色紙が出てきました。


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HBC『あぐり王国』のサイン色紙でした。



色々と廃棄していた中で、『みなくる』の職員の方たちに、どうするかを聞いた時に、ちょっと笑顔で『これは捨てちゃダメでしょ!』『捨てらんないね。』と言ってました。


廃棄してる時に、最初に見た笑顔でした。そういうパワーを持ってるんだなぁと思いました。もぉ、北海道のリーダーですね。


で、サイン色紙は2階に運ばれていきました。



今日は、オフィスキューのみなさんは、4班に別れて泥出しの作業をしていたそうで、森崎さんも戸澤くん、あっちゃん、卓城くんも・・・きっと、泥を運び出しながら、お宅には笑顔を運び込んでたんだと思います。



あ、藤尾くんだ!思い出した、藤尾仁志くんだ!!



あれ・・・色紙に、藤尾くんのサインある?オクラホマは、河野くんのサインだけしかないんちゃう?まぁ・・・いいか。


| ヒトリゴト | 18:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人のチカラ

2日間という時間。





僕が南富良野に入った初日









2日後。





初日。





2日後。








少しづつですが、前に進んでます。



そんな本日、強力な?助っ人がやって来ました。





『富良野は、来ないワケにはいかないでしょ。』




明日、2人で、またほんの少し、前に進むお手伝いをして来ようと思います。



| ヒトリゴト | 21:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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地下との闘い

ボイラー室の横にある機械室。




豪雨による洪水や河川の氾濫による水害の場合、水の跡が物語ります。


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保健福祉センター『みなくる』は、ここまで浸水しました。

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壁や扉に残った水の跡が、あの位置なので、地下は水没です。


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溜まった水をポンプで出すのですが、水分を多く含んだ泥をポンプで吸うと詰まって故障するので、泥は、バケツとスコップと人の手で何とかするしかないのです。

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地下の倉庫には、水を含んだ泥に浸かったダンボールやプラスチックケースなどがあります。水分だけではなく、ボイラー室の灯油やガソリンも混じっているのでニオイが強烈です。



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いくら泥を出してもゴールが見えないような気にもなります。


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ただ、バケツとスコップを使って人の手を動かし続ければ、必ずゴールには辿り着くのです・・・たぶん。



今は、ひたすら建物の中の泥を外に出しています。


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今日は、午前中しかお手伝いができませんでした。午後にバトンを渡す人たちがいました。もちろん初めましての人たちです。よろしくお願いして、富良野に戻りました。




南富良野の町は泥が山積みになっています。


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建物の中に溜まった泥は、まだまだ水分を含んだ泥なのですが、外に出した泥は、だいぶ乾いてきました。

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車が通ったり、風が吹くと粉塵がまいます。

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これからは、こどもたちや、おじいちゃん、おばあちゃん、大人の人たちも、粉塵を吸い込まないようマスクをして町を歩きます。健康のためには当然なのですが、マスクをしてると表情が見えなくて、どことなく暗く感じてしまいます。



早く町から泥を消し去って、マスクを外して歩けるようになればいいなと思うのです。


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まずは、活躍してくれた靴の泥を洗い流そう。




| ヒトリゴト | 21:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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対照的なふたり

助さんと工場長。



石巻でも熊本でも、そして南富良野でも、頼りになる男、助さんこと吉村誠司




頼りになる背中。



地元の住民さんと話す姿も、安心と落ち着きのある背中。








そして、もうひとり・・・



初めて、ボランティア活動というものと出会った男は、演劇では頼れる男、工場長こと太田竜介




しかし、泥出しでは頼っちゃいけない男の背中。



誰とも話せないぐらいの疲労度・・・というより、誰も近寄ってこない雰囲気と顔。ボランティア登録して渡されたゼッケン番号まで



死ぬほど苦しいと読める49。




ただ、今日のオレは、さらに縁起の悪い番号。








工場長と富良野塾OBの人たちでは、10年間『北海道舞台塾』として、富良野近隣の市町村で公演しています。


南富良野では、公演してきた『みなくる』の職員さんに毎年お世話になっていたので、演劇工場での仕事をスタッフのみなさんに任せて、南富良野にやって来ました。







さすがに、作業をしてても町を歩いてても、いろんな人たちから工場長に声がかかります。


南富良野の人、富良野からボランティアに来た人、ワークショップで教えてる南富良野中学校の生徒たち、よく知らない人からも『太田さん!』『工場長!』と声をかけられていた。



そして僕は、昼休憩の時間に、工場長をひとり残して、落合で活動してる助さんに会いに行くと富良野の駅前にあるレストラン『すぷらうと』のマスターが、「ボランティアさんもどうぞ。」と言って、美味しいパスタとカレーを振る舞っていました。




わたしたちも、最後に、はい、もちろん最後の最後にいただきました。



それから落合駅周辺を助さんに案内してもらいました。



JR落合駅から新得駅に向かう川の上にかかった線路には、大量の倒木が流されてきて、完全に川の流れを塞いでいたのですが、





片側だけが決壊したために、決壊した方にあった家には、大量の水が流れ込んで、大きな被害になったそうです。















とにかく、アチコチの橋で、川の水が堰き止められていたり、橋が崩れていたりして、水が溢れ出た跡が生々しく残っていました。
















そんな中、たくましいオジサンも。



家の前の橋が流されたため





最初はロープを川に渡してカヌーで渡っていたそうで





その後、大木を切って、橋を渡すという、なんともパワフルでサバイバルなオジサンでした。





橋を渡った先で店やってるから、今度、食べにきたらいいわ。と笑ってました。



泥は、まだまだ水分を含んだまま溜まっています。





足元も、歩きづらい状態です。





時間が経って泥が乾燥すると、それはそれで取り除くのに厄介です。





明日は平日です。きっと一気にボランティアの人数は減るんじゃないかと思います。


持ち物、装備など参考にして下さい。(写真をクリックすると大きくなります)


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明日の受け入れなど、詳しくは・・・コチラ



僕は午前中だけになりますが、南富良野で会いましょう。


| ヒトリゴト | 17:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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南富良野ボランティアセンター

受け入れています。




南富良野のボランティアセンターには、富良野市役所の人たちも、休みを利用してボランティアに来ていました。知ってる顔に会うというのは、心強いものです。





見るからに中学生の生徒たちも来ていました。



南富良野の保健福祉センター『みなくる』は、これまでも毎年、富良野塾のOB公演をやらせてもらっていた場所であり、11月4日には『イシノマキにいた時間』の公演会場となる場所です。




いま『公演会場となる場所でした。』と書くと、ここでの公演を諦めてしまうようなので、あえて、公演会場となる場所です。と書きます。


もちろん、今の時点で、公演の事を言うのもどうかと思いますが、ここでは、なんとしても公演をしたいと思っています。



昨日までは、膝上まで水が溜まっていたそうです。部屋のドアに水が上がってきた跡が残っています。









かなり水分を多く含んだ、というより、ほぼ水の状態の泥出しだったので、土のう袋に入れるのではなく、すくった泥をひたすら外に出す作業でした。









昨日までは、職員の方たちで少しづつ泥を出していたそうですが、今日は土曜日ということもあり、ボランティアの人数も増えたので、一気に進んだとおっしゃっていました。







津波も地震も大雨も、どの災害も、昨日までの日常が、突然奪われた事には変わりはなく、どうしていいのか分からずにいる人たちがいます。


特に、おじいちゃん、おばあちゃんたちにとって、泥だらけの家を、何から手をつけていいのか分からないし、手をつけることすら出来ない人たちもいると思うのです。


石巻でも熊本でも常総市でも「みなさん大変なんだから・・・」と、遠慮してる高齢者の方たちがたくさんいました。そんな人たちに目を向けた活動が必要になってくるのだと思います。





家の前で呆然としていたり、ひとり黙々と家の中の物を出している人を見たら、声をかけてあげてください。



今は水は引いています。人がいれば、なんとかなる、なんとか出来る状況です。この画像は、8月31日のものです。

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富良野から、たった40キロの場所が困っています。



| ヒトリゴト | 18:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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南富良野に関して

いま、知っておいてもらいたい情報です。




明日から富良野に戻るので、そのまま南富良野に入り、状況を把握すれば、また違った報告ができるかもしれませんが、今は、昨日現地に行った方の情報を簡潔に発信させてもらいます。


この情報は、僕(福島カツシゲ)なりに整理して発信する情報で、発信者の僕に責任はあります。そして大事なのは、今後ニーズが日々変化するということです。


もしも情報を拡散して下さる人がいたら、その情報がいつ出たモノかも一緒に発信してください。



◯ 9/1、23時現在の情報

南富良野災害ボランティアセンター(ボラセン)が立ち上がったようですが、被災してまだ2日です。これまでの被災地でもそうだったようにボラセンが立ち上がっても、役場、社協との連携もままならず、もちろん手も足りていないんだと想像し理解できます。


ボラセンに常駐できるスタッフが少なすぎて、ボランティアに行きたいと声を上げてくれた人を上手く、被災地域に割り振り、物資の配送、などの統括ができていないようです。


今の時点で、被災地域でボランティアが動く事の難しさ、メディアの情報の速さに間に合わない受け入れ態勢など、まだまだ整っていない事だらけです。それを踏まえて想像と理解をお願いします。



9/1 23時現在の状況です。情報発信してくれてる人からの情報を、2つに分けました。

◯ 富良野や近隣からボランティアなど現地に向かう事を考えてる人に知ってもらいたい情報です。

・富良野-南富良野間の国道は朝9時~20時まで片側交互通行で可能。
・湖畔側を回れば24時間通行可能。
・落合地区で孤立している箇所があるようです。
・土砂崩れの危険性などで、物資が届けられない地区も出ています。
・Facebookで間違った情報が流れすぎています。人と内容を見てください。
・9/2のボランティアスタッフは5~6人。圧倒的な人手不足です。


もちろん知ってる事だと思いますが、ボランティアは自己責任、自己完結です。まず一番大切なことは、被災地域に絶対に迷惑をかけない、絶対にです。そしてあなた自身の健康管理が大事です。これも、地域に迷惑をかけないところからの絶対条件です。

もし、富良野から現地に行ける人には、個人的には日帰りをおすすめします。現在のボランティアのニーズは基本的には泥出しです。(ボランティアは最低限、ゴム手、長靴(踏み抜き防止の鉄板入り)、長袖シャツ、ヘルメット、マスク、軍手、食糧、水分が必要です。今の時点では、スコップやデッキブラシも現地に揃っていると思わないで下さい。)



◯ 主にこのblogを見てくれてる遠くの人たちに知ってもらいたい情報です。

・南富良野小学校の避難所の物資は十二分に足りている。
・物資は避難所・ボラセンには置けない(管理ができない)ので、現在救援物資はストップしています。


今、必要ではあるけれど届いてないものがたくさんあるようです。これから必要になってくるモノもあると思います。ただ、それらを送ってもらって大量に届くのも正直困るのだと思います。現地に行ける人に渡すか、個人個人で直接現場に行くのが一番ですが、遠くて無理な方は、行ける人への資金、物資などの後方支援をお願いします。


現在は、南富良野災害ボランティアセンターにも窓口の方がいらっしゃいますが、ここには名前と電話番号は載せないようにします。



最後に富良野のみなさんへ

南富良野が大変なことは、隣のみなさんが一番理解していると思います。僕が言うのもおこがましいのですが、何かできることを考えましょう。ちなみに、本日のボランティアの受付などの情報を載せます。

8時から受付をしています。(南富良野町立体育館(避難所兼、南富良野災害ボランティアセンター)
9時から作業開始で15時に終了

16時にVCで報告



3日からは、僕も動けるようにします。


| ヒトリゴト | 09:23 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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