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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

2016年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年07月

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銀座で目撃情報

人違いです。





銀座にいた?と言われました。バイトしてました?とも言われました。いろいろ詳しく聞いたのですが、僕ではないので、違うと伝えました。僕が銀座でイベントに出てたと写メが送られて来ましたが・・・





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竹馬も見事ですが、笑いの『間』が、さすがです。と言われましたが・・・

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人違いです。



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そもそも、人ではないです。




黄色いハッピは、柔道でいう黒帯です。あの方は、僕の師匠です。



僕は、まだ修行中です。

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赤いツナギは、猿習中・・・練習中のユニフォームです。

| ヒトリゴト | 17:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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TOKYO CITY

夕暮れの出来事。その前に。




昨日、東京に帰ってきました。





雲の影が北海道みたいな形をしてました。





飛行機に乗ってて、一番キライなのが旋回です。離陸して、その後、ほぼ必ず左右どっちかにグーッと機体を傾けて回る。わざわざ傾けてする旋回がキライです。


大キライです。


昨日は、気流の関係なのか、サービスのつもりなのか、はたまた機体のトラブルなのか、いつもより低空での旋回が、とても不安というか不可解というか



不愉快でした。



あっという間に青森上空、下北半島が見え






その後すぐに梅雨前線の最前線にさしかかりました。






なんやかんやで、無事、東京に着陸し帰ってきました。まぁ、どこの町に行って、どこの町に帰るのか、自分でもよくわからなくなってるのですが。



そして


東京での本日の出来事。


薄暗い夕暮れに、道を歩いてると、前方から、小学校低学年ぐらいの子どもが、僕に手を振りながら走ってきました。



ん?間違えてるんちゃうかな?(こころの中で呟いた)


一応、後ろを見たのですが僕しかいません。で、振り返ったら、その男の子が


『おとうさぁ~ん!』


と叫びながら近づいて来ました。



完全に、間違えてるぞぉ!(こころの中で叫んだ)


たしかに薄暗かったのですが、10メートルほど手前で気付いたようで、走ってた彼は急停止。


『おっと・・・あれ?』


間違えた。と言うと思ってたら・・・



『おとうさんいたと思ったんだけどなぁ』


と、大きめの『ひとり言』を言いながら通り過ぎて行きました。その姿・・・ものすごくカワイかったのです(このシーン、めちゃめちゃ再現をやりたい)



僕を通り過ぎて走り去っていく彼を見送りながら、いつでもキミの事を認知するよ!と、ひとり言を呟きました。



おとうさんって、いいですね。まだ、なった事ないけど。

| ヒトリゴト | 19:30 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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勝手に福島カツシゲ10周年

富良野に来て10年になります。


あ、移住してという意味ではなく、富良野にチャリンコで到着したのが2006年12月でした。



そんな記念すべき年・・・なのかどうなのかよく分かりませんが、今回の【Ryo Yoshimata Presents Live 】も、いっそ


福島カツシゲ10周年記念祭


の一環という事に・・・ならない?そうだね、ならないですね。


でもまぁ、吉俣さんが富良野演劇工場でライブをやるという縁が繋がったのは、僕のおかげ・・・え?



風のガーデンのテーマ曲を創った縁なの?

オレの縁じゃなくて?



まぁ・・・そんなわけで、ステキなライブが富良野でありました。





演劇工場のスタッフのみなさんが、漢祭の時と違ったチカラの入れようで、それはそれはステキな空間を演出してくれました。





今回、改めて吉俣さんを代表する音楽を聴かせてもらって思ったが



代表作、多すぎる!


第1部では、ピアノ、バイオリン、チェロの編成(『ふがらっさ』だけは、三線のタナカアツシさんも交えての編成でしたが)でのサントラオンパレード。


いや、やっぱり『冷静と情熱の間』だという人もいれば『Dr.コトー診療所』という人もいるし、なんといっても鹿児島出身なんだから『篤姫』だろ!という人もいる中で、いやぁ、なんか、今回、僕の中で、改めて良かったのが



『江~姫たちの戦国~』が良かったぁ。



そして、朝崎郁恵さん、タナカアツシさんを交えての第2部も、なかなかコトバが見つかりませんが、朝崎さんの優しさと島唄を伝え生きる叫びに圧倒された感じです。






朝崎さん本人もおっしゃってましたが、ホントに吉俣さんのピアノでないと、きっとこの優しさや温かさは出ないんだろうと思うのです。





その吉俣さんが富良野演劇工場のステージでピアノを弾いてる姿っていうのは、やっぱり


僕の・・・おかげ。


あ、違います違います、この10年、富良野で出会った人たちと、17年前に吉俣さんと出会えた縁のおかげです。



次の日には、風のガーデンで『風のガーデン』のテーマ曲を作った吉俣さんがピアノを弾いてる贅沢な時間を過ごせました。



しかも急遽、札幌出身で、実家に寄る前にバイオリンの真部裕さんが、一緒に弾いてくれるというスペシャルもあり




そこに、さらに喋りのスペシャリストが楽器を持たずに丸腰でコラボするという





お客さんにはステキな箸休めもありました。



この緩急、大事ですね。



2日間、ちょっと残念だったのが、雨模様だった事だけですが、吉俣さんが帰ってからは













連日の快晴でした。



その晴れっぷりを吉俣さんにメールすると、吉俣さんから


Re:
富良野って、もしかして、俺の事嫌い?



という返信が届きました。


いえいえ、富良野は、吉俣さんの演奏を、またお待ちしてます。





まぁ、僕が言うのもヘンですが、富良野演劇工場へお越しのみなさん、風のガーデンで出会ったみなさん、どうもありがとうございました。



| ヒトリゴト | 12:33 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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漢祭

な、な、なつかしい。




演劇工場に、こんな懐かしのポスターがあったので貼ってみました。


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太田工場長に『このポスター、取っといてくれてるの?うわぁ、嬉しいなぁ!!』とちょっと感動してたら、まさかの言葉が返ってきた。



『あ、それ、裏紙で使ってる』



う、う、裏紙!!またまた、冗談を!と思って裏を見たら




有効利用されていた。


そもそも、どんだけ余らしとんねん!


なんか、西海健二郎の顔が、あの頃より切ない感じがする。でも・・・





ちょっと、オモシロそうだ。





さて、改めまして本日の演劇工場ですが


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どれか、やります。




いや・・・

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吉俣良さん、朝崎郁恵さん、そして真部裕さん、遠藤益民さん、タナカアツシさん、17時からやってます。



是非、お越しください。


| ヒトリゴト | 11:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ラジオふらの

お久しぶりの出演です。



吉俣良さんの表話や裏話をしてきました。こんなに自由に、しかも突然出してもらえるラジオも珍しい。



まぁ、パーソナリティが、この人だからね。


ヘッドホンを・・・






そこって・・・



脳?脳の振動で聞いてるの?




いよいよ、明後日、富良野演劇工場にて【Ryo Yoshimata Presents Live】です。


僕も工場長もバイオリンやチェロ、弾きませんので、みなさん、安心して見に来て下さい。

| ヒトリゴト | 11:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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函館商業高校演劇鑑賞会、活動報告

高校の演劇鑑賞会での公演。



ゴールデンウィーク明けに函館商業高校の演劇(芸術)鑑賞で【イシノマキにいた時間】を観てもらいました。それから1ヶ月後、函館で大きな地震がありました。

甚大な被害はないと伝えられていますが、震度6弱という揺れは、建物の被害だけではなく、心に不安や恐怖の記憶が刻まれるだろうと思います。余震が続かないよう願っています。



高校の演劇(芸術)鑑賞での公演は初めてでした。是非、活動報告を読んでもらえればと思います。


函館商業高校演劇鑑賞会


活動報告にも書きましたが、この【イシノマキにいた時間】という作品は、きっと5年が経った今も、純粋なお芝居として演じられていない気がします。ただ、石巻に流れている時間と同じ時間が、函館でも東京でも仙台にも流れているという事が伝わればいいなと思っています。



10月には、山口県で初めて上映会をやらせてもらうことになりました。入場無料ですので、是非、お近くの方はお誘い合わせの上、お越しください。

| ヒトリゴト | 18:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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風のガーデン

吉俣さん、弾くって。



25日が【Ryo Yoshimata Presents Live】@富良野演劇工場なのですが、どうも、次の日に


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風のガーデンのテーマを作った人が、風のガーデンで弾くみたいです。



コレは、吉俣さんに事故が起きたり、狙撃されたりしないように現場の下見に行ってきました。















ここで、弾いてくれるみたいです。



警備プランをたてようと周りを見渡すと





狙撃ポイントあり過ぎて、守るのは難しいです。


そんなワケで、吉俣良さん、お手数ですが自分の身は自分で守ってください。



ちなみに、演劇工場でも準備は着々と・・・スキンヘッドのスティービーワンダー!が調律してました。




イスはパントマイムで。



さて、明日は『ラジオふらの』で、吉俣さんの裏話を喋ってこようと思います。

| ヒトリゴト | 15:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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上空

羽田空港~旭川空港



離陸の順番を待ってる時に、何台か前の飛行機が鳥と衝突して滑走路が閉鎖。飛行機渋滞中。それでも1機離陸中。








そして離陸。富士山は窓にへばりついて左後方を見ると雲の中から頭を出していました。窓を開ければ、撮れなくもないんですが、今日は、やめておきます。










旭川空港に近づくと、だいぶ陽も傾き





飛行機も傾き・・・滑走路に向かってグッと旋回しながら降下していく瞬間ってキライだ



その羽の一部分が取れるんちゃうかって思う。




そして旭川空港着地。





今日も無事。

| ヒトリゴト | 16:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本縦断

熊本~東京~富良野




ついこないだまで標高3000メートルにいまして、朝夕はストーブを点けてました。










そこから火の国熊本へ。熊本は暑かったですが、今の大雨の方が心配です。





熊本から、昨日、東京に戻りましたが、本日、北海道へ向かってます。ほぼ、日本縦断です。





今年も、演劇と旅のコラボ企画『エンタビ』秋に行われます。





去年のテーマは【劇的な旅】だったのですが、今回はインバウンド・・・つまり


海外から日本へ来る外国人観光客向けのエンタビ


という、ものすごいハードルが立ちはだかってます。


ものすごい高いハードルなのか


ものすごい低いハードルなのか


判断が難しいです。


さぁ、どうする?海外向けの、外国人観光客向けの、ということは、なるべくセリフに頼らない内容のエンタビ・・・


そんな役者が僕の周りには・・・いた!


日本のミスタービーン


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というか、この人の顔芸は、外国人観光客向けというよりは、小学生向けだった。


フリダシに戻る。


| ヒトリゴト | 12:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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マイケル。

ジョントラボルタが堕天使の映画。



どんな話だったかも結末も忘れたのですが、なぜか登場シーンだけは覚えてます。


太った天使のマイケル(ジョントラボルタ)が、大あくびで煙草をくわえて階段を降りてくる。


よく食べて下ネタを言うマイケルの背中には天使の羽根が生えているというコメディー映画です。



今回、益城町では『コミサポひろしま』の小玉さんのお手伝いをさせてもらいました。小玉さんの他には、桑原さん、そして太地くんの3人が屋根チームと呼ばれていて、僕が活動させてもらった間は、いつも屋根に上がっていました。



ちなみに桑原さんは『アキレス腱が固いから、屋根のヘリでしゃがむと、前のめりになって危ないんだよ。』と、屋根の下での細かな指示や作業をされていました。



小玉さんは、屋根に上がって、家主さんに雨漏りの箇所を確かめて、丁寧にブルーシートを張り直し、破れた白土嚢と割れた瓦を取り除いて、黒のUVカットされた土嚢袋と取り替えていきます。






作業中、屋根の上で休憩をとる事もあり、屋根からは、その地域の風景が見渡せます。


ブルーシートで覆われた屋根や、ほとんどの瓦が割れて屋根から崩れ落ちている家、ブルーシートをかけることすら出来ない家、様々です。














休憩が終わると、また淡々と屋根を守る作業に入ります。晴れた日は、屋根の照り返しで汗が流れ落ちます。




地元の方が作ってくれたTシャツの背中に書かれたROOF ANGELSという文字。






正面から見ると、ヘルメットに麦わら帽のツバを付けた和風な姿に、ANGELとは結びつきにくいのですが・・・


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2人の背中に天使の羽根はありませんが、屋根の上で作業する姿と背中の文字を見て、ちょっと映画の『マイケル』を思い出しました。






結末が思い出せないので、もしかしたらスゴイ酷い話だったかもしれないですが、たぶん、ハッピーエンドだったような気がします。

| ヒトリゴト | 09:48 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブルーシート

倒壊した家を覆うだけしか出来ませんでした。




前日に引き続いて雨漏り防止のブルーシートの張り替えと、瓦の入った白土嚢の交換の予定でしたが、急遽午前中に別のお宅へ行くことになりました。


そのお宅のご主人から『昨日、とうとう家が倒壊してしまって、まだ家の中にあるものを取り出してないので、ブルーシートだけでも被せてもらえんでしょうか。』という依頼でした。



そのお宅に行ってみると、1ヶ月半前に、トラクターを救出したお宅でした。


その日の記憶です。



久しぶりでしたが、こんな風に会うとは思っていませんでした。


お父さんとお母さんに『あの時はほんとにありがとうございました。』と笑顔でお礼を言われました。同じ笑顔で『昨日、とうとう倒れてしまいました。』という言葉に、かける言葉を見つけられませんでした。



あの日、かろうじて建っていたお父さんとお母さんの自宅は、完全に倒壊していました。









僕たちが出来たのは、ブルーシートで覆うことだけでした。






写真は、平井慶祐くんが撮影してくれたものです。


ほんのわずかな時間で終わりました。お父さんとお母さんは、みんなに冷たいお茶を差し入れしてくれました。帰り際に、みんなの前で



『2ヶ月、眺めてるだけでした。』



そうおっしゃいました。



『私たちは眺めてるだけしか出来んかったですけども、こうしてみなさんが来てくださって、シートをかけていただけて、ほんとに助かりました。』


そうおっしゃいました。


助かりましたとおっしゃいました。でも、助けられたのかなと考えます。



庭には、ブルーシートで覆われたトラクターとコンバインが置いてありました。農繁期であるのに、ブルーシートで覆われたままでした。トラクターの後ろに、もうひとつ巨大なブルーシートの山が出来ました。







お父さんとお母さんは、ずっと笑顔で頭を下げていました。



ここでは、何をしても簡単にゴールが見えるワケではなく、最初からゴールすらないのかもしれません。


僕がやれることは、自己満足でしかないのかもしれないと思う時があります。


限られた人数で活動するということは、どうしても優先順位があります。


出来ること出来ないことがあるのだと思うのですが、少なくとも、僕たちがゴールを決めるのではなく、住民の方が少しでもスタートに近づけられればいいなと思うのです。


まだ2ヶ月です。


住民の人たちのやり切れない思いが届いてるのか、ほんとうに考えます。

| ヒトリゴト | 12:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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屋根の上の天使。

黒バックなら、くまモンです。




益城町、木山ベースの一角で、昼休みに大地くんが土嚢袋と絵の具を持ってきた。






25歳の大地くんが、どういうキッカケと理由でボランティアをしてるのか、詳しいことは知らないが、たしかゴールデンウィーク明け頃に見かけて、それからずっと益城町をベースに活動してるようです。


大地くんが書き上げたのは





その土嚢袋に土を入れてトラックに運んでいった。









今日は午前、午後に一件づつ、屋根に上ってブルーシートを押さえてる土嚢袋の交換をしました。


5月5日こどもの日の熊本日日新聞一面は、上空から見た熊本市の青い屋根が延々と続いてる写真でした。




(写真:熊本日日新聞より)



ひと月前、梅雨が来て雨が降っても家の中にある大切な物が濡れないようにブルーシートで覆う作業をしました。


あの頃の風景は、今も変わらずです。


益城町の屋根も、どの家もブルーシートで覆われています。






そのブルーシートを押さえてるのが土嚢袋で、どれも白の土嚢袋です。土嚢袋の中には割れたレンガなどが入れられて、応急的にブルーシートで押さえられています。


白の土嚢袋は安価なのですが、その分、劣化が激しく、震災から2ヶ月が経ち、ボロボロになった白の土嚢袋からレンガが落ちて危険な状態です。





屋根を補修するのも1年以上待たなければいけないお宅がたくさんあるのですが、2ヶ月で土嚢袋がボロボロになり、このままだとブルーシートも飛ばされてしまいます。


そこで、黒のUV加工がされてる土嚢袋の登場です!黒の土嚢袋が強いんだそうです。1年以上は軽くモツそうです。


すげぇぞ、黒の土嚢袋!

すげぇぞ、UV加工!


その代わり値段も高いのですが。




大地くんが書いたくまモンの絵は、屋根の一角で、しっかりとブルーシートを押さえています。








なにより、このくまモンを見つけて、子どもたちが笑ってます。


大地くんの背中には『ROOF ANGELS』と書かれています。




大地くんと一緒に活動されてる先輩たちの背中にも書かれています。



Tシャツは、地元の方が作ってくれたそうです。屋根の天使たちが、益城町の屋根を守っています。






まだまだ、屋根の上の土嚢袋交換作業が残っています。


| ヒトリゴト | 01:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東京脱出。

暑さと湿気に勝てず。




ついこないだまで標高3000メートルにいたので、この暑さとムシムシとした気候から逃避するため、ちょっと熊本へ行ってきます。


心頭滅却すれば火の国熊本。


まだ、2ヶ月しか経ってないんですよね。

| ヒトリゴト | 12:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ㉓(振り返って…)

酸素なめるな!




薄い。酸素薄い。幸薄いのではなく、酸素薄い。正確に言うと酸素が薄いのではなく、空気が薄いのですが・・・とにかく大きく深呼吸というのが、うまく出来ないのです。


小さく荒呼吸は出来ますが・・・


なんせシンドイのです。特に寝る時がシンドイのです。


6月4日、ヘリコプターで北岳山荘に向かい(ウマさん撮影)


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ヘリを降りて

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ちょっと動いたら、ハアハア言いました。




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この時、ハアハア言うてました。



3000メートルで、この息苦しさ・・・15年前、日本で一番高い山、富士山(3776メートル)に登った時に、こんな感じだっか?と振り返ってみたが、あんまり覚えてない。


エベレストとかに登る人、スゴイわ。


標高が3776メートルの富士山は、気圧が地上の3分の2で、標高8848メートルのエベレストは、気圧が3分の1だそうです。


気圧の低下で酸素が薄い(空気が薄い)状態が登山者のカラダに影響を与えて、頭が痛くなったり、吐き気がするなどの症状が高山病です。


高山病対策は、水分補給と荒呼吸です。


今回、北岳山荘では、ポカリに救われました。水分補給のおかげで無高山病でした。ただ、めちゃくちゃトイレに行きました。


酸素というか空気、大事ですね。

| ドラメンタリー | 17:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ㉒

昨日は、歩く、歩く、歩く。



北岳山荘にひとり残して、ただただ歩く。



残されたのはリッキー。



天気は、朝から霧雨だったのが、なんとか霧雨のサメが止んでキリだけ残った天気。雲の中を歩いてく。





1週間ほど前の作業でロープ張りをしたコースを歩いていく。





キリに濡れた足場は滑るので慎重に歩く。





そして『八本歯のコル』に到着。







コルという言葉は、ラテン語で『首』という意味で、稜線の山と山の間のへこんだ部分をコルと言います。


八本歯のコルは、ギザギザとした歯が八本あるように見える稜線のコルなワケです。


その先にはボーコンと呼ばれてる場所があります。ボーコンは漢字だと『亡魂』とも書き、滑落などの事故で亡くなる人も多い場所です。



八本歯のコルから頭(かしら)に登るハシゴの右下に小さなプレートがあります。



ここで亡くなった方の関係者が付けたプレートだそうです。



山は危険な場所です。



北岳のように標高の高い山は当然ですが、標高の低い山でも、天候や装備、自分の体力など、ちゃんと知った上で登らないと、山は優しくも迎えてくれるし、突然厳しくもなります。



八本歯のコルからは、長い下りが続きます。とはいえ、ちょっと登らないと下れなかったり、足場が『ガレ場』(石や岩が堆積していて、歩きにくい斜面のこと。)だったり





大樺沢(おおかんばさわ)は、例年より雪が溶けているようですが





それでも、沢全体を雪が覆ってる箇所があったり





そこを渡って歩いていく。





ホントに気が抜けないと痛感しました。



北岳山荘には、休暇下山というのがあり、1ヶ月に1回、必ず下山しないといけないルールだそうです。


そして、もうひとつ、単独での下山は出来ないというルールもあります。


そんなふたつのルールを合わせて、北岳山荘で働く人たちのシフトが決まります。



下山する人、新しく入山する人が意見交換する場所・・・山道。




打ち合わせ場所、山道。

打ち合わせ時間、出会った時。



そして、下山してたヨッシーからお土産を受け取るウマさん。



赤福、お土産の王様です。



そして、小屋開きまでの間という事で、お手伝いをさせてもらいましたが、昨日で僕のドラメンタリー『山小屋の男』は終了となりました。



まだ、小屋は開いてませんが、今後の入山下山のルールと、僕のスケジュールを照らし合わせると、この日しか下山出来ないので、少し早まりましたが、この日、北岳山荘での作業を終えました。


北岳山荘を7時に出て、なんやかんやで広河原まで6時間、久しぶりに膝が笑ってました。


人を笑わすのはタイヘンですが、膝を笑わすには、歩き続ければいい事に気付きました。


そんなワケで、ウマさん、サッちゃん、よっちゃんは休暇で下山。入れ替わりで、ヨッシーとケンくんが入山。リッキーが山荘で留守番。


北岳山荘のみなさん、お世話になりました。これからもご安全にお過ごし下さい。


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最後は、山に優しく迎えてもらい、心地よく森の中を歩かせてもらいました。



今回のドラメンタリーも、オモシロイ物語が出来そうです。


さて、次のドラメンタリーは・・・?

| ドラメンタリー | 15:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ㉑

ライフライン。



今回の作業で、一番時間のかかったのが水タンクの取り付け。






去年使っていた材料が破損してたり、足りなくて何度も挫折しかけました。




もちろん、材料がないからといって


ちょっとホームセンターに買いに行ってきまぁす!


と言って、車でビューンとは出来ないので、あるモノでなんとかしないといけないのです。


ホームセンターまで行かなくてはどうにもならないとなると、1日かけて往復するのでしょうが、誰が行くかで、相当モメるでしょう。


僕はムリです。



タンクを移動するには、水を入れ替えないと持てません。ひとつのタンクには満タンで500リットル(500キロ)入っています。




並べては移動、移動しては並べるの繰り返しで





徐々にカタチになります。




雨が降ったら、大急ぎでタンクに水が溜まるように入れ替えたり。





そんなライフラインが、一昨日、ようやく並びました。


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まだ、繋がってないラインがありますが、それでも、ライフは守られるようになりました。命を繋げるのは、パイプではなく人なのです。



とはいえ、パイプがないとバケツに汲んで運ばないとライフは繋げられないんですけどね。


その場合、ライフバケツですね。

| ドラメンタリー | 19:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ⑳

ブロッケン現象。



また、見れた。





ブロッケン現象見えるで~と叫ぶと、みんなが外に走ってきた。



写真では分かりづらいが



2人で写ってる。




実は3人並んでいるのだが



ひとりはしゃがんでいて、よく分からない。


この前日にもブロッケン現象が見れた。写真に収められなかったが、一番ハッキリ見えた。


3日連続で見れると、見れるのは珍しいと言われても



正直、ありがたみがない。



ブロッケン現象、1回で良かったな。


| ドラメンタリー | 17:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ⑲

プロっぽい写真。



iPhone専用の?マイクロレンズとワイドレンズと魚眼レンズがセットになったのを買って山小屋に入った。



ワイドレンズと魚眼レンズは、あんまり役に立ってないが、本日、雨上がりにマイクロレンズで撮影した写真。














いやぁ、プロっぽい。




| ドラメンタリー | 16:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ⑱

この時期の朝陽。



もちろん高いレンズを買えば撮れるとは思うのですが、昇ってくる朝日と富士山を一緒に撮れる時期は夏過ぎらしいので、今の時期は









こうして2枚になってしまいます。



ただ、9月なら朝陽と富士山が、一緒に撮れるみたいです。(撮影:ウマさん。2015.9.13)




iPhoneだとパノラマモードで撮影すれば、なんとかこの時期でも朝陽と富士山は、一緒に撮れます。

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| ドラメンタリー | 15:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ⑰

雨と風。



雨が降って風が吹いてる。標高3000メートル雨は横から降ってくる。横殴りの雨だ。


横殴りとは、よく言ったもんだ。


殴られてる。風に殴られてる。正確に言うと風に飛ばされてきた雨に殴られている。決して伝わらないと思うが




殴られてる状態。



そんな雨水が、ここの生活では大切なのだ。


ここで生活してると、屋根から滴り落ちる雨水を見ると


もったいない・・・


と思ってしまう。


きっと、農家さんたちも天気が続きすぎて、久しぶりに雨が降るのを見たら、雨どいを伝って落ちる雨を見て『もったいない』と思うんだろうなぁ。



雨は、雨ではなく、水なんだなぁ。

| ドラメンタリー | 08:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ⑯

水を汲み上げに、ふたたび。



昨日の道をまた下る。道はないけど、また下る。





ウマさんが小屋番(山小屋の留守番)だったので、北岳山荘初めてのメンバー3人で下る。



山を愛する男・よっちゃんと、ヤマオンナ・サッちゃんと一緒に下る。









もう一人は、オッちゃん


よっちゃん、サッちゃん、オッちゃんで下る。


って、ダレがオッちゃんやねん!!


道なき道だが、昨日よりはスムーズに進む。







ウマさんがいないからなのか、今度は迷わずに下る。



ウマさんが留守番なので、無線で連絡を取りながら進む。そして、迷わずたどり着く。



ウマさんに言われた作業を、北岳山荘初めてのメンバー3人で進めていく。



登山者の人たちが、嬉しそうに水を飲む顔を思い浮かべる・・・余裕なんかなく作業をする。



無事、いつでも水が蛇口から出てくる準備が整った。



作業を終えて、下ってきた分を登る。



山を登りながら、蛇口から出てる水を美味しそうに飲む登山者の人たちの顔を思い浮かべ・・・なんかしない。



ただ、ひたすら登る。



無口で登る。



途中でポカリを飲みながら進む。



ポカリ、うまい。



そして北岳山荘に帰ってくる。



昨日も疲れたし、今日も疲れた。



きっと明日も疲れる。



小屋開きまで、あと10日ほど。

| ドラメンタリー | 20:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山小屋の男 ⑮

山の名前。



農鳥岳(のうとりだけ)という名の山がある。写真で一番高いのが間ノ岳。





その奥が農鳥岳。ちょっと雲が噴煙のように見える山。





農鳥岳の山頂には残雪がある。






この残雪は、春の訪れと共に鳥の形になり、それを合図に、農家の人たちが、田植えを始めていたので、農鳥岳という名前がついたそうでだ。


他にも。


春の訪れを合図に、残雪が馬の形になる事から付いたのが白馬。


甲斐、木曽、秋田、北海道など、全国にある駒ヶ岳も、駒の形の残雪が春の知らせだというとこから名前が付いた。


駒というのは、馬の事だったり、独楽の事だったりするそうです。


そんな春の訪れと関係の深い名前の山もあれば、なんで?という山もある。


なんで?な山

岡山にある山『外国山』・・・もちろん、日本の山です。



北海道の『貧乏山』名前の由来がどうとかより、誰が付けたんや?



宮城県と山形県の境にある『面白山』・・・宮城県側から見たら白く見えるから面白山らしいが、山形県側からの見え方、一切無視?


東京、小笠原諸島にある『乳房山』・・・登りたい。山頂に!


山、いろんな名前がある。


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山小屋の男 ⑭

本日のブロッケンJr.



本日も快晴で朝さんぽ。本日のコースは北岳稜線。







そして、本日のブロッケンJr.













遠くの方でブロッケンJr.









本日の朝富士。






本日の到着点。この先さらに行くと北岳山頂。






そして、北岳稜線から見た間ノ岳と北岳山荘。







さぁ、本日も、道に迷わないを目標に、昨日の水場へ向かう。



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山小屋の男 ⑬

水道のありがたさ。




今は、雨水を溜めて使っています。飲み水はもちろん食事や洗い物も雨水です。






水道の蛇口からは水は出ず、タンクから小出しにします。







6月下旬の小屋開きが来て、登山シーズンになると、水道から水が出るようになります。


今日は、そのための作業。



知ってますか?『北の国から』の黒板五郎が、沢の水をパイプで通して、純と蛍が、水を汲みに行かなくてよくなる感動のシーン。


まさに、アレです。


もちろん、北岳山荘にやってくる登山者の皆さん(ピーク時は300人越えて泊まる)のための水道なので、五郎さんと純、蛍の3人が過ごせる水の量では間に合わないので、沢の水をパイプで通してからポンプで汲み上げます。



ポンプは電動です。電動で汲みあげるためにはポンプを動かす配電盤が必要になります。


つまり、配電盤を持って沢まで下ります。



配電盤は3つ。作業人員が、ウマさん、リッキー、よっちゃん、そして、オレの4人。


一人一つの配電盤を持ち、ウマさんは工具を持って・・・






配電盤の重さで、ちょっと笑っちゃってます。





沢までの道は、去年も作業をしたウマさんしか知りません。ウマさんを先頭に登山道ではない急な岩場の道を下っていきます。






さらに、道なき道を進みます。




道なき道といえば、アントニオ猪木の名言です。


この道を行けばどうなることか、行けばわかるさ




行き止まり。



道なき道が・・・道なさ過ぎ。



ウマさんもうろおぼえでした。




ウマさん慌てるの巻。



配電盤、一旦降ろすの巻。



配電盤の設置場所は3ヶ所、100メートル下る毎にあります。


標高100メートルって、ものすごい下ります。落ちるように下ります。それが3ヶ所で300メートル。



という事は、帰りは、また登るのです。


昨日の、農鳥小屋から間ノ岳の高低差が400メートル弱です。




アレを降りて、帰りは登ります。



登る事を考えてはいけない!今は目の前の配電盤を取り付けることに集中だ!!










ここに・・・




こう。





そして、最終の設置ポイントの沢に到着。標高2600メートルの苔天国。


















さすがに、五郎さんも300メートル下った場所から、水は汲みあげられないでしょう。


急斜面での作業。






沢から水は引くのですが





必要以上の水は、もちろん沢に戻します。





本日の作業は、いろいろなトラブルを乗り切ったものの最後の最後にタイムアップ。


帰りの登りは、1枚も写真を撮る元気なし。なんとか登ったものの、そのまま賄い当番。


人生、山あり谷ありなんて言うけれど、登山の方が山あり谷ありだぞ。




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山小屋の男 ⑫

朝さんぽ。



気圧のせいなのか、年齢のせいなのか、それとも単なるサボリなのか、朝がツラかった。


昨日の休みに、登山が人生以上にシンドイと感じたので、こりゃ、克服せねばイカンと、久しぶりの朝さんぽ。


なにより、昨日は9時にはオチて、朝5時まで一回も起きなかったので、ビッタリの8時間睡眠。体と頭が軽い。


あ、頭は、もともと軽い。



天気も快晴。朝食までの1時間で、目指すは中白根山山頂。





朝富士。





朝、ブロッケンJr.




ブロッケン現象は自分の影が雲に映る現象。ブロッケンJr.は、自分の影が、遠くの岩に写る現象を勝手に命名。







北岳山荘と北岳稜線。






そして、昨日、ちょっと分かりづらかった槍ヶ岳。手前に仙丈ヶ岳




その間から槍ヶ岳。iPhoneの限界。






薬師岳、観音岳、地蔵岳の鳳凰三山と呼ばれてる山々。




結局、中白根ちょい手前でタイムアップ。明日は北岳の稜線にチャレンジ



予定。



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山小屋の男 ⑪

3000メートルを超える瞬間。



南アルプスには、3000メートル級の山がいくつかあって、日本で2番目に高い北岳と3番目に高い間ノ岳(あいのだけ)がある。



北岳、3192メートル。

間ノ岳、3190メートル。



山小屋の準備を始めて1週間。初めての休日。快晴。これは、もぉ、登山でしょ!


日本で3番目に高い山、間ノ岳の山頂から富士山。






間ノ岳からしばらく下っていくと2999メートルの山、三峰岳(みぶだけ)がある。




頂上に立つと、腰から上が3000メートルという事になる。




だいたいこの辺が3000メートル。



全身が3000メートルを超える瞬間。





本日は、見事な快晴で、これは、なかなか写真では伝わらないとは思うのだが、三峰岳からは、北アルプスの槍ヶ岳まで見えたり









間ノ岳を越えて、農鳥小屋では、50年前から、ここで小屋を続けてる小屋の主にラ王とココアをご馳走になったり





登って降りて、また登った間ノ岳。





そして、間ノ岳から見た北岳。










山登りを人生に例えたりする人がいるが、今回、間ノ岳~三峰岳~三国沢越え~農鳥小屋~間ノ岳~北岳山荘を登ったり下ったりして思った!



オレの人生より、山登りの方がタイヘンだ。



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山小屋の男 ⑩

山の神、風をよむ。



北岳への稜線に立ち
















明日からの天気を感じとる。


明日の天気は・・・




うまのみぞ知る。


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山小屋の男 ⑨

山の食事。




これまでの人生で、人のためにメシを作るというのは数えるほどしかなく、去年までは、BBQの時のラストに焼きそばを作ったぐらいしか覚えてない。



ただ、今年の1月に漁師をしてる時に、石巻の浜の大将・石森さんに、魚の煮物や牡蠣を使った料理を教えてもらって、料理の楽しさというのも感じた。


石森さんが言うには、料理は、センスと愛だそうだ。


あれから4ヶ月、楽しさを忘れた頃に、また料理と向き合う日々がやって来た。



北岳山荘には賄い当番がある。



網にかかった魚の煮付けを作るというのとは違って、たった一人で献立を考えるとこから始めて、1時間で作らないといけない。



これは、まだ楽しむ事の出来ない未知の世界だ。



しかも、現在6人(一昨日まで7人)で賄い当番を回すと、朝、昼、夜と各1人づつなので、2日に1回、料理を作る時間がやってくる。



レパートリーが見つからない。



最初の賄い当番は、大阪のソウルフードである『お好み焼き』で乗り切った。


ラッキーな事に、卵はもちろん、長芋もキャベツもあり、桜えびやかつお節まであった。



もぉ、お好み焼きを作りなさいと、北岳の山の神が言ってるに違いない。



お好み焼きの作り方というのは、大阪の人間にとってはカラダに染み込んでいて料理というカテゴリーには入らない。むしろ



お好み焼きの作れない大阪人は、大阪人にあらず。なのです。


そんなワケで、大いに盛り上がって1回目の賄い当番を切り抜けた。唯一の心残りは、お好み焼きの写真を撮り忘れた事だ。



2回目は、お昼にやって来た。


1週間近く、この北岳山荘の愉快な仲間たちと過ごしていると、多少の冒険は許されそうな雰囲気があり、そこで、チャレンジしたのが


オムライス!!


オムをライスに乗せる、あの料理だ。お好み焼きを作れるオレに出来ないワケない。オムライスのイメージは出来ている。そぉ




こんなヤツ。



中身は、鶏肉、タマネギ、ニンジン、ピーマンそして、白飯、材料は全て揃っている。


そして、いざ調理タイム。時間は1時間。


オムライスの醍醐味は、オムの上にケチャップでメッセージを描く事である。まずは、ウマさんへのメッセージ。






次々と6人分を作らないといけないので、慌ててオムが、うまくいかない。キッチンで、孤独な闘いだ。




煙まみれのオレを鼻で笑いながら撮影するウマさん。


慌てるとダメだ。完全なる失敗オムには『失』と書いたつもりが




『笑』みたいになってる。



もう一度書いておこう。オムライスのイメージは出来ている。







最悪でも、こう。






あまりのイメージからかけ離れた出来に、みかねたウマさんが、オムだけを作りにキッチンにやって来た。



オレに言わせれば、シャシャリ出てきた。



ただ、さすがにシャシャリ出てくるだけある。見事なオムだ。ハートのメッセージはオレから




人妻のアメちゃんと独身のサッちゃんへ。


何日か前の朝食は、サッちゃんが、フレンチトーストを作ってくれた。




カフェかッ!という朝食に全員のテンションが上がってた。


あ、オムライスの時は、みんなテンションの持って行き場が分からない感じだった。



次の賄い当番は、フレンチのフルコースでも作ってみようと思う。

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山小屋の男 ⑧

ブロッケン現象。




今朝は、青が鮮やかな空でした。




北岳山荘と稜線。




中白根山と間ノ岳。その先に農鳥岳。



朝食後、2日間、環境と山の動物調査に来られたお二人が、北岳山頂経由で調査をしながら下山に向けて出発しました。


北岳山荘に来て初めて人を見送る瞬間は『何事もなく無事下山しますように』と心から願いました。












後ろ姿が小さく見えます。



本日の作業を終えて休憩してる時に、うまさんとサッちゃんが、山の天気を見ながら


うま『ブロッケン見れるかもね。』

サッちゃん『そうですね、見れそうですね。』


と、意味不明な会話。


サッちゃんに連れられて、稜線に出ると、山の天気は曇ってたり晴れてたり










サッちゃんが太陽を背にしながら『見えてます、見えてますよ!』と言った先は雲で真っ白。その真っ白な雲に








僕の影が浮かんでいます。



この虹に囲まれた自分の影が写る事を、ブロッケン現象と呼ぶそうで、これ、めったに見れないそうです。



ものすごいラッキー



サッちゃんは、今年から北岳山荘で働いているヤマオンナ。サッちゃんに『サッちゃんは、山ガールなの?』と聞くと


『いえ、ヤマオンナです。』と。


山ガールという軽いタッチではなく、根っからのヤマオンナだそうです。


明日、サッちゃんは休みなので、きっとガシガシと山を登っていくでしょう。


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山小屋の男 ⑦

ソフトバンクさん、いかがですか?




北岳はdocomoは繋がるが、ソフトバンクはゼロ電波状態。



そんな昨日、お父さん犬の岩見つけました。





あそこにアンテナあると繋がるのになぁ・・・

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