押しつぶされていた車。
朝は大粒の雨が降っていたので、いつもより長めのミーティング。あ、いつもよりって、オレ、2日目だ。
こういう日は、休むことも必要なので、重機での車の救出など2つに絞っての活動。雨も小降りになったり止んだりの一日。
この建物は、2台の車と傾いた何本かの柱で支えられていました。2台の車には、相当な負荷がかかっています。

車が支えてる分の重さを、その周辺でシッカリ補強して支え、ゆっくりジャッキで上げて徐々に救出していきます。
負荷のかかっていない個所を見極めて、安全に取り出せるように、チェーンソーで柱の切断をします。

そして、救出。

なんと、この軽自動車、エンジンもかかり奇跡の自走!!

バックランプが点いてるのが分かるでしょうか?
ただ、もう一台は、白の軽自動車よりも建物の重さがかかっていたので、救出はするものの廃車モードで諦めていました。

タイヤも相当の重みがかかっていたようなので、パンクして・・・ん?あれ?

救出すると、パンクにも耐え、これまたダブル奇跡の自走。

しかもエンジンをかけたら、中のワンセグテレビが映りました。電気の通ってないこの地域で、テレビが映ってるという不思議。
その後、車を救出した箇所に柱を入れ、倒れてこないように固定して、本日の活動終了。

嬉しい報告を出来る時はいいのですが、時には、危険な建物からの救出を諦めなくてはならない事、まだ屋根にビニールシートを覆えてない家の雨漏りの事もあります。
雨が降ると、自宅が水浸しになります。今でも、ほとんどの家が雨漏りしています。
なんとか梅雨の季節に入る前にビニールシートで屋根を覆ったり、大切にしてたモノを運び出したり出来るといいのですが、なかなかマンパワーがないと出来ないのです。
雨の日に出来る事、雨の日には出来ない事、雨の日にやってはいけない事、そして、雨の日だから出来る事というのもあります。
住民さんたちとのお喋りと繋がり。
昨日ビニールシートで覆った家のおばあちゃんちは雨漏りしてなかったか見に行ったり、前に大切なものを救出できたお宅の人たちは、どうしてるか訪ねてみたり。
梅雨の季節にこそ出来る事があると思っています。
あと、もうひとつ、雨の日に出来る事・・・

地元の文化を知る活動。
今日は、車を2台救出する事が出来て、しかも2台ともが自走出来て良かったと思います。
今回の南阿蘇村黒川地区での活動は本日までで、明日は益城町に戻ろうと思います。
黒川地区を離れる前に、阿蘇大橋のスグ近くまで行ってきました。『自然』という、なんだか心地よいコトバではありますが、圧倒的な力を見せられました。

橋のつなぎ目だけが残っています。

僕が住んでいる場所にも、アナタが住んでる場所にも、いつでも自然の力が大切なモノを突然奪っていきます。
自然の恐ろしさを感じておく事も大切なんじゃないかと思うのです。

もちろん自然の穏やかさと優しさを実感しながら。
明日も、ほんの少しですが、お手伝いさせていただこうと思います。
りんママ(03/10)
kimie(02/18)
(02/15)
富良野 瀬川謙二郎(02/13)
ゆっち(02/09)
ゆっち(08/31)
ノンタン(07/12)
ゆっち(03/09)
高田博厚(01/06)
美由希(01/01)