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福島カツシゲ『本日も起志快晴!?』

毎日が攻めの姿勢

2015年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年02月

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鹿立浜から東京

ひさびさに飲まれる。



昨日は、浜のみんなと飲みに町まで出かけ、たしか『兄弟船』を歌ったまでは覚えてるのだが、その後の記憶はない。


ただ、相当楽しかったのは覚えてる。


漁師の最終日は、雪の中、隼人くんが敏彰くんと牡蠣揚げに行き、浮き樽にくっついてた天然のワカメを取ってきてくれた。



そんな天然のワカメを撮ろうと思ったら、いや、撮ったら






待て待て、ちょっと待て待て。と、写る気マンマンの人が





なぜか



ハチマキの位置を整え始めた。



そうなると、まぁ、撮らないといけなくなるワケで、なぜか




ワカメを手にしたオジサンの撮影。


ただ、整えたハチマキ









どう整えたのか分からない。




でも、爽やかな笑顔なので、良かった。







ただ、ホントに撮りたかったのは




見事な天然のワカメだったのですが。


本日、駅まで石森さんに送ってもらった時、電車の出発までちょっと時間があったので、駅前の喫茶店に寄りました。石森さんは




アイスミルクを飲んでました。


ギャップありすぎるやろ!!


東京に戻って来ました。東京はギラギラと眩しかったです。





お世話になってた石森さん宅の窓から見える鹿立浜の風景は



キラキラと海が輝いていました。



| ドラメンタリー | 22:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り最終日

鹿立浜、牡蠣漁師。(ちょっとナマコ)



本日、浜は一面の雪。





TしAきくんが、ポツリと言いました。


『シゲさんさ帰るから、空が泣いてんでねぇの』


これまで、多くの詩人たちが、雨の日に『空が泣いてる』というフレーズを使ってきたが、いまだかつて雪の日に『空が泣いてる』と表現した詩人は、漁師のTしAきくんだけだろう。


ありがとうTしAきくん!


今度は、曇りの日に『空が泣くのを我慢してる』って使って!



鹿立浜では、2年子の牡蠣剥きが終わった家が多く、波は穏やかではあるけれど、雪が降ってることもあって、剥き場も4家族が作業をしてるだけだった。


長いようで短い1ヶ月、大変お世話になりました。


漁師の何たるかもわからない素人の役作りにチカラを貸していただいた鹿立浜のみなさんに心から感謝です。


また、遊びに来ます。




福島カツシゲ・プロフィールに追加。

特技:牡蠣剥き 多少荒れた波でも船酔いなし

〈備考〉
牡蠣漁、ナマコ漁、牡蠣処理場など特殊なロケ地と、エキストラに参加してくれる(参加してくれそうな)幅広い年齢層の心強い友人知人を多く持つ。










fc2blog_20160130143132203.jpg


石森家のみなさん、鹿立浜のみなさん、石巻のみなさん、本当にありがとうございました!!


| ドラメンタリー | 14:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り28日目

っぽく見せる。




写真家・鈴木省一くんが、以前に『写真は決して真実ばかりではなく、目の前で起っている事の一部分しか切り取る事ができません。』と言ってました。



20160115-_DSC3190 のコピー



20160115-_DSC3275 のコピー



20160115-_DSC3270のコピー



写真は決して漁師ばかりではなく、漁師っぽい部分しか切り取る事ができません。



ありがとう、鈴木省一くん。



漁師の役作り、明日で終了。ただ・・・明日の予報は雪。漁師、出来んのか?


| ドラメンタリー | 23:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り27日目

ブログチェック。



石森さんは、毎日ブログを読んでくれてまして、朝の牡蠣剥きの時に感想を述べたり


石『敏彰、おめのビール、まだ冷蔵庫さはいってっやど、わぁわぁ来て飲んですめ。(お前のビール、まだ冷蔵庫に入ってるぞ、早く来て飲んでしまえ。)』


とか


石『シゲさん、おい、ほんなこと言ってねぇべっちゃ。なにいっでんの、ふざけんなよ。(・・・訳すの面倒くさいので、想像してください。ただ『ふざけんなよ!』は、怒ってるわけではないのです。むしろ、笑ってます。
)』




昨日は、ブログをさかのぼって読んでまして、1月2日の『箱根駅伝さ見るべ』が気に入らなかったようで


石『こんなどこ、『さ』なんて付けねぇべっちゃ!』


福『そうですか?なんか、『さ』って、よく付けません?』


石『ぜってぇ付けねぇ。100パーセントありえねぇ。だれ『箱根駅伝さ見る』っで言うの?言わねぇべ。常識だべや。『箱根駅伝見るべ』なら言っけども・・・』


と、延々『さ』は、どこに付けるかの講座が続いた。


そんなわけで、1月2日のブログの『箱根駅伝さ見るべ』は、正しくは『箱根駅伝見るべ』です。


本日の海から石巻市内は、写真家・鈴木省一くんが撮ってくれた風景。





そして、船上での作業。




49歳、新人漁師。









29歳、漁師。



年齢的には、隼人くんの方が下ですが、船の上では、頼れるお兄さんです。




1ヶ月、こうして作業を続けてると、もぉ、家族みたいな感じです。












漁師の役作り、あと2日。

| ドラメンタリー | 21:36 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り26日目

弱肉強食。



海の中では、強いものが弱いものを食う。




うぎゃぁ~!




あッ、ナデシコ貝は、魚を食べたりはしない。これは食われてるというより挟まれてるだけなです。





貝に挟まれる魚。



本日は、久々に夕方の牡鹿半島。





昨日は、無事に敏彰くんが麦水を飲み干した記念日。

そんな敏彰くんはケーキを食べながらビールを飲める派で、そこから、石巻の有名なケーキ『ボストンパイ』の話になった。

さらにボストンパイのパンバージョン『ボストンパン』の話をする男5人・・・


女子か!


本日、作業を終えてから、昨日話したボストンパンを買いに町へ向かった。


特に用事があるわけでもなく、ボストンパンを買うのがメインで町に出る。


ボストンパンを買うには、車で40分ほど走らないと買えないのだが、それでも行く・・・


女子か!



で、ボストンパンの売ってるお店に到着・・・





ボストンパン、買えず。



その後、別の場所に、ボストンパンが売っていたので無事に手に入って、ホッとする・・・


女子だ。



そんな本日、石森家の不思議。お風呂場の風景。






とこかがオカシイ。






お風呂に必要なのは、バスマジックリンです。




| ドラメンタリー | 22:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り25日目

久々のナマコ漁。



本来なら、ナマコ漁が解禁になると1日おきに漁があるのだが、朝の海上の風や天気で決行と中止が決まるので、10日ぶりのナマコ漁。



ナマコ漁は、朝早くに出港するので、キンキンに冷えてるのですが、その分、空気が澄んでます。

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肉眼ではハッキリみえてるのですが、写真だとかすかにしか見えてません。


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右に石巻市内、左に蔵王山。



7時になると一斉に沖へ向かう。石森さんは一番が好きなので、当然船団の一番前に出るのだが、完全に


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owareteruishimorisan2.jpg


ナマコの密漁犯が見つかって追いかけられてるようにしか見えない。




ナマコ漁の網には、ちょいちょい食材が引っかかる。そして本日も、ツブ貝、シャコエビ、カレイ。いつもは石森さんがチャチャッと調理をしてくれるのだが、今日は、会議で出かけたので・・・やってみた。


まぁ、石森さんの料理を見てるのと、ツブ貝は水から茹でるという大事なポイントを聞いてるので大丈夫だ。


と思ってたが、茹でたツブ貝が殻から出て来ない。なぜだ!水から茹でたのに!


あのオッサン、ウソついたな!!


そこへ、隼人くんがやって来たので、それとなくツブ貝の美味しい食べ方を聞いてたら


隼『ツブは、茹ですぎっと、出てこなくなりますよ』


あ、それだ。完全に茹ですぎてた。







まぁ、なんとなく3品出来上がり、そこそこ食べれる料理にはなったが、石森さんがカレイの煮付けを食べながら


石『生姜がねえと、ダメだな。』

福『あぁ、生姜入れるの忘れてました。なんか、忘れてると思ったんすよ。』

石『シゲさん、料理は愛情だべ。』


ちょいちょい、腹立つ。



で、今日は、みなさんに嬉しいお知らせがあります。ついに、敏彰くんが、ラップされたビールを飲みにやって来た。さすがに、ただの麦水になってたので






プレミアムビールとブレンドで飲んでた。





| ドラメンタリー | 15:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り24日目

天気図。




漁師は、まず天気予報を見る。若い漁師はスマホで見たりする。石森さんは、テレビで天気予報を見て、その日の漁や作業の流れを考える。


ただ、お天気お姉さんや、気象予報士の話は聞いてない。


石森さんは、天気図と衛星写真を見ればわかるのだ。




北西の風が吹いてくっがら、今日は(牡蠣揚げ)ダメだわ。



福『天気図を見て、風がどう吹くのか分かるんですか?』

石『常識だべ』



そして、衛星写真で今後の天気も分かるのだ。



この雲だと天気が悪いのが長引くんだわ。


福『雲で分かるんですか?』

石『常識だべ』


そして、朝の漁師講座(お天気編)が始まった。


石『ほれ、この雲が雪降らせてる雲だべ。大陸に沿ってスジ状の雲がビッシリあるべ・・・(中略)ここに気圧の谷さあって・・・(中略2)だがら、奄美に何百年ぶりに雪降らせるわげよ。


何百年ではなく115年なのだが。


更に講座は白熱する。


石『シゲさん、台風の時は、風を背中で受けで、左手を真っ直ぐ伸ばした方向に台風あんだよ。』

福『そうなんですか!?』

石『常識だべ』


少々腹も立つが、人は



見かけによらない。



上空には偏西風が吹いてっでしょ・・・


南岸低気圧が上がってくっと、北海道の東部に雪降らせんのよ。普段は降らないんだよ・・・


台風は逆だべ。南の水温が高いから発達すんだがら、北に行くと水温が低ぐて急にシュンとなんでしょ・・・


夏は、日本のここらへんに高気圧が居座ってんだわ・・・


まぁ、そぉやってかんがえると簡単なんだわ。難しく考えっと、ダメなんだわ。


そうやって、朝の漁師講座が終わり浜へ行く。



上空の雲が流れている。


隼人くんは、風が強くならないうちに牡蠣揚げに行くつもりでいるので、牡蠣剥きのペースが早い。


こうして、いろいろと先を読む。


もしかしたらだが・・・


もしかしたら




この人、頭いいのかもしれない。



本日は、鹿立浜に、福貴浦の漁師、トモくんがやってきた。






各家庭の剥いてる牡蠣を見ては、つまんで食べる。食べ歩く。



何度か行ったり来たりして食べる。



こうやって、この年の牡蠣の出来栄えを確かめている。


のだと思って感心してたら、隼人くんいわく、


隼『ただ、食べたいだけだから』

福『そうなの?』


トモくんは笑ってた。



恐るべし、浜の食いしん坊。



そんな本日も、がむしゃらに牡蠣を剥いていたら



ハート型の牡蠣を見つけた。


実はこの牡蠣、2枚の牡蠣が合わさってハート型になっている。


恋の予感がする・・・が


最近結婚したトモくんにプレゼント。トモくんは『2人で蒸して食べます。』と言ってたが、家に帰るまでに素手でこじ開けて食べないか心配だ。


| ドラメンタリー | 16:00 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り番外

寒さ対策。



石森さんが、朝早くから沖に出るナマコ漁は寒いからという事で、あったかいジャンバーを買った。そのジャンバーが





これ、FORECASTというメーカーなのだ・・・たぶん。


いや、たぶんというのは、そのFORECASTのロゴは







こういうロゴなのだが、石森さんのFORECASTは、なぜか




逆に付いてる。



これは、FORECASTのミスなのか、または、パクリ商品なのか、謎だ。もし、パクリだったら




はぁ?


って、言われるよ。







| ドラメンタリー | 18:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り23日目(休日)

朝は一面の雪。



雪が降った方が寒くないですね。いや、ふだん雪が降らないところは寒いでしょうが、浜ではキンキンに冷えて風がある日より、雪が降った今朝の方が、ずいぶん暖かく感じます。







本日は処理場もお休み。








牡蠣も延命。




入浴中の牡蠣も。





週に一度の休みがあるというのはいいですね。

ここのところ牡蠣剥きに集中してたのですが、昨日は久々の牡蠣揚げ。


隼人くんが『ちょっとノンビリいきましょう』という感じで、缶コーヒーを買って持たせてくれた。


沖に出て、牡蠣を揚げながら、缶コーヒーのプルトップを開けて、飲みながら・・・っていう余裕、一切なく



缶コーヒー、そのまま持って帰ってきた。


隼人くんに『なんか、今日、余裕ないですね。気楽にいきましょう』と励まされた49祭。漁師の役作り、ちょっと逆戻り。




本日、コーヒー飲んでます。



明日から漁師の役作り最後の1週間。テーマは『余裕』


実際はイッパイイッパイですけど、なんか、ちょっと余裕ある雰囲気醸し出します。それが本来の役作りです。


浜のみなさん、よろしくお願いします。




そして、昨日のブログでもお伝えしましたが、三井住友銀行さんの主催で、舞台【イシノマキにいた時間】の公演をさせていただきます。


去年、最初の打ち合わせで、担当の方から『震災後5年というのを区切りにしたくないのです。』という言葉を聞き、同じ思いを強く感じました。


震災後、多くの企業の方たちと一緒にボランティア活動をさせてもらいました。

個人のマンパワーはもちろんすごいのですが、すでに会社というチームが出来上がってる人たちのチカラは頼もしく感じたのを覚えています。


三井住友銀行のみなさんも震災直後から定期的にボランティア活動をされていたチームです。いや、いまも継続されているチームです。


なかなか舞台を見る機会がなかった人や、もう一度見たいという人も、お待ちしています。


この1ヶ月、石巻に居ながらも、漁師の役作りを終えてから町に出かける元気がなく、それでも2011年にいた石巻とは違った風景を見ながら、あの頃の石巻をどう伝えるかを考えています。


これまでも少しづつ変わっている舞台ですが、変わっていく風景と同じように、今回の舞台も変わっていくものだと思っています。


みなさんのご来場、心からお待ちしています。とはいえ、応募者多数の場合、抽選になるので申し訳ないのですが・・・是非、コチラからご応募ください。

イシノマキにいた時間HP




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福島カツシゲ

| ドラメンタリー | 08:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り22日目

お知らせです。



舞台【イシノマキにいた時間】を三井住友銀行主催で上演させていただきます。

2016ishinomakiitajikan.jpg



2015年の年末から石巻の鹿立(すだち)浜で過ごしています。僕が鹿立浜に初めて来たのは、2011年10月、少しづつ支援の形が変わって来た頃でした。



あの頃は、牡蠣を出荷することが出来ず、それでもこの浜で漁師を続ける事を選んだ人たち、もしかしたら漁師を続ける事しか出来なかった人たちが、早く成長し出荷できるワカメの養殖を始める準備をしてた頃でした。


そんな時期に、この浜の人たちと出会いました。その時はボランティアとして浜にやって来ました。このお芝居を通して知ってもらいたいと思った時期です。


震災から5年が経とうとしてる今、高台移転で家を建てた人もいます。まだ仮設住宅に住んでる人もいます。浜の人、町の人たちとは笑って話す事もあります。もしかしたら笑って話す事の方が多いかもしれません。それは、今、過ごしている時に楽しい事があるからで、震災の時の悲しみを乗り越えたわけではなく、失ったものが戻ってきたわけでもないんじゃないかと、勝手に思っています。


僕はいま、ボランティアとしてではなく、この浜にいます。







荒波牡蠣という、それはそれは美味しい牡蠣を毎日出荷している鹿立浜にいます。





そんな事を感じながら、3月には【イシノマキにいた時間】を伝えたいと思っています。



今回の公演は無料で見ていただけるのですが、席数に限りがあるので、応募多数の場合、抽選となります。



詳しくはコチラをご覧ください・・・イシノマキにいた時間HP



追伸:浜の人たちとは本日も楽しく過ごしました。そういえば敏彰くん




敏彰くんがラップしたビールまだ冷蔵庫に残ってるよ!!




| ドラメンタリー | 19:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り21日目

となりの敏彰くん。



いつも牡蠣剥きの時に隣で剥いてる敏彰くんの家族は、家も隣です。先日は、お酢がなくなって借りに行ったりもした。そんな敏彰くんちから、昨日も1年子の牡蠣を頂いた。


浜の人たちは、なんだかんだで、食材やらおかずを持たせてくれる。


で、昨日は、牡蠣鍋



牡蠣、これでもか!ってぐらい入ってます。



あと、やっぱりナマで酢牡蠣。




酢牡蠣の食べ方は、大根おろしに酢と醤油を入れて、そこに牡蠣を入れて食べる。これ


ハンパねぐうめえがら!



石森家では、大根おろしが大活躍する。


今日は、福貴浦の漁師、しげさんからワカメをもらった。あぁ・・・もらった時のワカメの写真を撮り忘れた。


調理後のワカメ。




メカブは、細く切って、すりおろした生姜と昆布つゆをぶっかけて、ご飯にのせて食べる。





茎の部分は、細く切って、すりおろした生姜と昆布つゆをぶっかけて、ご飯と共に食べる。


みなさんに一番馴染みのある葉の部分は、ブツ切りで、細かく切ったネギとかまぼこなど入れて・・・昆布つゆ。


基本、全部、昆布つゆ。ただ


ハンパねぐうめえがら!!


そんな、食生活が充実しすぎてる毎日。



昨日は、いつもより多少お酒の入ってた石森さんが、牡蠣を食べ終えた頃に、電話で


『敏彰、なぬすてやんの?(何してんだ?)わぁわ来い(はやく来い)。1分以内で来い。(1分以内で来い。)』と言って電話を切った。


まぁ、隣なもんで、敏彰くんは、1分もせずにビール片手にやって来た。


その後、隼人くんも一緒に、そして、石森さんは眠たくなってフェードアウトして、11時には


『もぅ、11時っちゃね、明日起ぎれっかやぁ』と言いながら、飲みかけのビールを






『明日飲みにくっから、このままにしどけ』


と隼人くんに言って去っていった。



本日、飲みにくる日、まだ、ラップされたままビールは冷蔵庫に入ってる。



敏彰く~ん!


もぉ、炭酸完全に抜けてるで。これ、完全に麦水やで。




| ドラメンタリー | 16:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り20日目

そういえば、3年前に作った映像。




最近は、石巻の人や鹿立浜の漁師さん、組合のみなさんも、このブログを読んで楽しんで?いただいてるという風のウワサを聞いたもので、こんな映像を。


石森さんをゲストに迎えてトークのイベントで、みなさんに石森さんという人を知ってもらうために、映画の予告編のような・・・



第一弾。


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そして第二弾。

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楽しいというか、賑やかな人です。



これまで借り物の牡蠣剥きナイフだったんですが、今日から





牡蠣、今が旬です。

| ドラメンタリー | 16:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り19日目

久々の鹿立浜の朝。



海辺の朝は、相変わらずキンキンに冷えてるのですが、なんとも美しい。









いや、きっと、東京の朝も美しいのだろうけど・・・


起きてない。


基本、この時間に起きてないから見てないだけだと気付いた。



そんな本日は、午後から風が強くなる予報なので、早めに牡蠣揚げに行った


隼人くんだけで。


この浜の多くの漁師は、牡蠣揚げに一人で行く。もちろん後継者の問題もあると思うのだが、その日の天気や風を読んで、どのタイミングで牡蠣揚げに行くのかを判断する。


石森さんも一人で牡蠣揚げに行く事もある。今日は、一人で




ナマコ網の修理をしてた。



あと10日で、漁師の役作りも終わり、いや、それで漁師の役作りが出来るというわけではないが、この浜に居させてもらって、漁師という仕事に向き合ってる人たちと一緒に作業を経験させてもらっていると、漁師の日常と、大変さと、楽しさを知る事は出来たのだと思う。


あ、あと魚の料理のノウハウもだ。


石『シゲさん、みりんは、何でつがうの?』


出た、問題!


福『魚を・・・』

石『ほぉ、魚を?』

福『柔らかく?』




石『はぁ?』




福『マイルドに・・・いや、わからないですね。』

石『みりんは、照り。』

福『え?それだけですか?』

石『ほがに、何、必要だっちゃ?』



そうなんですか?味とか関係ないんすか?照りのためだけにみりんって使うんですか?





| ドラメンタリー | 17:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り18日目

本日、石巻、そして鹿立浜に戻ります。




石巻には、サイボーグ009の銅像があります。駅前には003のフランソワーズが立ってます。







ここのところ寒いので、心優しい誰かが、フランソワーズに耳が温かい耳当てをしてあげてました。


ただ



耳に届かず。



フランソワーズ、意外に顔デカイな。




本日、石森さんと買い出し。まつも(海藻類)に目を輝かせ





『まつも、これ、ハンパなぐうめぇんだわ』



で、カゴの中



海の幸ばっかりやん!!


そんなわけで、鹿立浜に戻ってきました



明日は、牡蠣剥きからスタート。

| ドラメンタリー | 15:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り17日目

東京停止。



そんなわけで、本日(18日)浜に戻る予定が大幅に狂い、明日(19日)石巻に戻ります。海はシケていて漁には出れないようです。


先日、写真家・鈴木省一くんに撮ってもらったドラメンタリー写真の一部です。やっぱり、省一くんに撮ってもらうと主役が際立つね。

















主役の牡蠣が!





鹿立浜で、漁師になって見えてくる風景。あ、まだまだ成り切れてませんが。



















東京は、雪でダイヤが乱れまくってました。便利すぎると不便になった時にイライラしてしまうんですね。


電車は全て各駅停車で運転していました。全ての駅で10分以上止まり、ドアは開けたままなので、そりゃ寒いですね。


普通なら目的地まで30分ほどな距離を、軽く2時間。まわりは、ものすごくピリピリしてます。


どけよ!

一旦降りろよ!

もうちょっと中入れよ!



乱暴な言葉が飛び交っています。


東京、人多すぎるわ。





『ワタシもそう思う。東京、行ったことないけど。』






| ドラメンタリー | 10:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り16日目(休日)

休日 in 東京。



漁師の休日は日曜日。土曜日にナマコ漁と牡蠣剥きを終えてから東京に戻りました。ひとつ打ち合わせを終えて、本日は、ナオト主演の舞台を見てきました。


新国立劇場での【DNA-SHARAKU】


おいおいおい、大丈夫なのか?ものすごい豪華キャストやぞ!ちゃんと一緒に歌ったり踊ったりズッコケたりしてるのか?いいか、舞台というのはなぁ・・・


あら?

あらららら?


ちゃんと、してるね・・・オシバインティライミだね。


まだ、舞台は続くのと、あまり褒めて調子に乗るとイカンと思うのですが、うん、やっぱりスゴイ男だと思います。


初めてのミュージカルで、稽古期間が京セラドームのリハーサルとも重なっていたのを知ってたので、それはそれは、ものすごいプレッシャーというか、やるべきことがドンドン積み重なってたんだろうなと思うと、オレなら・・・


うん、確実に吐くわ。


舞台に関しても、書きたいことは山ほどあるのですが、残念ながら舞台が千秋楽を終えてから悪口とか陰口とかを書こうと思います。


知り合ってからは10年近く経つけど、石巻のボランティアで一緒になってから、LIVEを何度か見に行かせてもらったり、ナオトも舞台を見に来てくれたり、さいたまスーパーアリーナを見に行ってタオル回したり、舞台のゲストにも出てもらったりと、見たり見られたりタオル回したりしてました。


去年は、国際フォーラムでの『ひとり芝居』と京セラドームでの大事なオープニング前の演出をナオトやスタッフの皆さんと一緒に創ってきて、自分たちがやってる舞台とは、あまりに違った規模に、スタッフさんとLIVE現場で打ち合わせをしてるだけで、酸っぱい唾液が出てきてました。


京セラドームの時なんか「あ、そうだ、アレも・・・」みたいなことを伝えに行くのに、ものすごい距離を行ったり来たりしてたもんなぁ。


今年は全国ホールツアーもあって・・・あ、オレのじゃなくてね。うん、まぁ、それは分かってるか。


今は、お芝居というステージでの経験を重ねまくって、またまたLIVEというステージに戻って暴れる姿も見たいなと思ってます。


さて、月曜日の午前中に打ち合わせを終えて、また鹿立浜での漁師生活に戻りますが、どうやら、天気は荒れるようで、今週の漁は、さて、どうなりますか。



| ドラメンタリー | 23:48 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り15日目

本日のナマコ漁。



出発前。漁を始める時間は決められています。7時になるまで待ち






軽く談笑






しかぁし、7時になると一気に船がスピードを上げて漁場に向かいます。




ボートレースか!





これが、なんか、カッコイイ。


ただ、この後は、網を降ろしてゆっくりと進みながら網を引く。写真を撮ってるヒマ・・・





この時だけちょっとある。



本日の鹿立浜は海上でも雪が舞う寒さ。2時間弱でナマコ漁は定量に。そんなナマコ漁では、思わぬモノが網に引っかかる事がある。


本日は、ツブ貝、シャコエビ、マコガレイの3品。


『はい、シゲさん、問題。』


ちょいちょい出てくる石森さんの漁師クイズ。


石『ツブ貝、カニは、ぜってぇお水から茹でないとダメだけっども、エビは沸騰したお湯にバチーンと入れます。はい、なんで?』


福『ん~?お水からだと・・・柔らかく・・・なるから・・・っすか?』





石『はぁぁぁ?』


答えが外れてると、石森さんは、いつも『はぁぁぁ?』とヤンキーが、ガン付けるようなオーバーリアクションをする。



で、答えは分からないのだが、料理をする人には常識なの?


福『貝は熱湯に入れると・・・』

石『ほぉ、はいはい!』

福『フタを閉じる?』






石『はぁぁぁぁ?』


出た、腹立つリアクション。


石『まぁ、間違いではないんだけんども』

福『間違ってないんかい!!』



ここからは、こんな顔を想像しながら




石森さんの話を聞いてる雰囲気を味わって





笑ったり





腹立てたりして下さい。



石『シゲさんは、熱いお湯にはいっと、どうなる?』

福『あぢぃ!ってなります。』

石『はい正解。』


正解ってオカシイでしょ。


石『カラダをギュッとするでしょ?ツブも一緒だっちゃ。あぢぃって言っで、グルグル巻いてる貝のオグの方さ入ってしまっで取れねくなってしまうっちゃ。』

福『はぁ、なるほど。』

石『だがら、水からあっためて、ツブが『あぢぃ』って思う前に『はぁはぁん、いい湯だぺっちゃ』って思ってるうぢに、茹でないどダメだべ。』


ちょいちょい、オモシロ芝居を挟んでくる。


福『何でも知ってますね。』

石『常識だべ。』


出た!腹立つリアクション2


福『カニは何でなんですか?』

石『カニさ、熱湯に入れっと10本の足全部とれっちゃ。』

福『そうなんですか?』

石『そうだよ。ここの肩のところ、柔っけぇくできてっから、ポロポロ落ちるべ。だがら、カニが『あぢぃ』って思って足落とす前に『はぁはぁん、いい湯だぺっちゃ』って思ってるうぢに、茹でないどダメだべ。』


気に入ると、同じパターンで攻めてくる。


で、エビは、熱湯に入れるとギュッとカラダを縮めるから甲羅から身が剥がれて食べやすくなるそうです。


石『だがら、ツブとカニさ茹でっ時は、水からで、エビは沸騰したお湯さ入れねえとダメだべ。』




石森さんの漁師講座は、実に楽しくためになり、たまに腹が立つのです。

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漁師の役作り14日目

折り返し。



役作りなんてのは、そんな簡単なものではなく、ゴールがあるわけでもないのですが、一役一月と決めたので、ちょうど半分です。



本日は、朝からナマコ漁。これまでも何度も風のために延期になってましたが、いよいよ本日初漁。


朝7時。気温マイナス4℃。




石森さん完全防備。



狙うは



完全犯罪。



遠くに石巻市内を見ながら





ナマコ漁開始。




このロープの先に網が仕掛けられていて、その網を水深18メートルほどある場所で海底を引きずる。



こんな感じで。



海底のどこに網を落として引くかは、船長の勘が頼りなのです。もちろん、船長は残念ながら




この人。



ナマコ漁は定量が決められているので、いかに多く獲るかではなく、いかに早く漁を終えるかが腕の見せ所?なのです。



もちろん、ナマコ漁をやってる時の写真はない。


そんなヒマはねえ。


いや、ちょっとあった。



そして終了。


ナマコ漁には、当然ナマコだけが掛かるわけではない。本日は、手のひらサイズの



リトルエイ。



アップは、ちょっとスネた感じ。『もぉ、気持ちよく寝てたのに!』みたい・・・な?




iPhoneで撮る時に、顔認証してた。小さかったので、リリース。


大きなエイヒレになって帰ってきてくれ!!







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漁師の役作り13日目

写真なんか撮ってるヒマねえ!



剥き場では、横並びに3家族が並んで作業をしています。外で牡蠣磨きをしてたり、ばんこ番の時は、写真を撮るタイミングはあるのです。




手前に、もうひと家族が牡蠣剥きをしてます。



そんな本日は、東京から仕事休みに一泊二日で3人がお手伝いに来てくれたので・・・手伝いに来てくれたって、どういう立ち位置で喋ってんねん、オレ。


そんな、立ち位置の分からない僕は、牡蠣磨きとばんこ番を、3人にお任せして



牡蠣剥きデビュー。



牡蠣の殻をグイッと開けて、貝柱をスパッと切って、祈りを捧げながら牡蠣を成仏させてやりました。もちろん、実際は


祈りを捧げてるヒマはねえ!


石森さん親子に挟まれる形で牡蠣を剥いてるので、スピードに圧倒され続けてました。


きっとシドニーオリンピックの水泳100メートル自由形で、元々はバスケットボール選手で水泳を始めて8ヶ月しか経ってないのに国の代表に指名されて必死に泳いでた(ちょっと平泳ぎもしたような記憶がある。)赤道ギニアのエリック・ムサンバニ選手は、こんな気分だったんだろうなぁ・・・と思う。


とにかく必死に牡蠣を剥いた。スピードではなく丁寧に。もちろん石森さん親子は早くて丁寧なので、その動きを真似しようと思うのだが、もちろん出来ない。


きっとエリック・ムサンバニ選手も『ボクノ オヨギカタ キタジマコウスケト ドコカチガウヨネ』と思いながら泳いでたように『ボクノ ムキカタ ドコカチガウヨ』と



なんで、カタコトやねん!



とにかく必死に牡蠣を剥いていたので、当然



写真を撮ってるヒマはねえ。



この『写真を撮ってるヒマはねえ!』というのを、ブログで読んで気に入ってくれたのが、隣で牡蠣剥きをしてる柳橋家の浩哉さん。


そんな浩哉さんが『カツシゲさん、今日牡蠣揚げしてっとこ、写真撮りますよ。』と言ってくれた。


これまでも、浜の人たちには、なんやかんやで気にかけてもらっていて、それはまた、後日に書こうと思う。



さて、本日の牡蠣揚げは、隼人くんと、お手伝いに来てくれてた中からノリくんが乗船し、3人での牡蠣揚げ。3人といっても




牡蠣漁師ひとりと





素人2人。(撮影・柳橋浩哉さん)



出港した時は凪だったのが、牡蠣揚げを終えた頃には、かなりの波に。



素人が2人も乗ってるので、いつも以上に


船酔いしてるヒマはねえ。


そして、牡蠣揚げを終えて、港へ。




その後も、エリック・シゲンバニは、必死に、牡蠣が苦しまないよう貝柱を一撃で仕留める事を心がけて牡蠣剥き初日を終えました。



そんな本日、浩哉さんちの逆隣の剥き場で牡蠣剥きをしてる敏彰さんちの1年子(1年もの)の牡蠣を頂いた。そういえば、ずっと牡蠣と向き合ってたのに


今年、初牡蠣。


1年子の牡蠣は、それはそれはギューッ。っという感じなのです。


そんな本日のメニューは、牡蠣酢、牡蠣の味噌汁、ナデシコのバター醤油炒め。




写真を撮ってるヒマがある!


2年子の、大きくてプリプリの牡蠣も美味いのだが、1年子のギューッとなってる牡蠣にも驚いた。


食べ方によって1年子と2年子で違った『ハンパなぐうめぇ』を感じられるそうで、2年子は焼いたり蒸したりしたいねえ。


うん、焼いたり蒸したりしたい。

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漁師の役作り12日目

アカザラガイ。



ナデシコ貝とも言います。牡蠣揚げしてきた牡蠣には、ムール貝がくっ付いてたりホヤがくっ付いてたり、たまにカニがしがみついてたりするのですが、ちょいちょい




ナデシコがくっ付いてます。



このナデシコ、見た目はホタテの小さいサイズの殻で、赤みを帯びた貝なのです。赤くてザラザラしてるのでアカザラガイ。

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そんなナデシコ、味は完全にホタテです。僕はリトルホタテと呼んでます。


牡蠣剥きをしてる時に、サイズの大きなナデシコは、剥き手によってよけられるのですが、小さかったり見逃されたナデシコは、牡蠣の殻と一緒に





ばんこのカゴに入ってしまいます。



ここからの流れは





そして、最後は




ばんこの墓場に連れて行かれてしまうのです。




しかぁし、そこに現れた救世主!ばんこ番がナデシコを救い出します。紛れ込んだナデシコを別のカゴに入れてあげます。



軽い密漁です。



そして、そのナデシコたちは




ここからドンッ!




この茹でただけの熱々のナデシコがサイコーなのです。冷めても、大根おろしに醤油を垂らしたナデシコは、石森さんいわく

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『ハンパねえ』なのです。


そして、次の日にはバター醤油炒め。

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このように、徐々に、ばんこのメリットを見つけ始めました。

| ドラメンタリー | 16:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り11日目

エイをいただきました。



エイって漢字だと『鱏』と書くらしい。小さめのエイなので、エイの表?上?から見たら、色あい的にもサイズ的にも鰈(カレイ)のようにも見えなくない。






そんなエイだが、裏返すと?下を見ると?とにかく反対側は、ものすごい悲しげな顔をしてる。なんか・・・





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つかまっちゃた・・・


っていう顔、いや、きっと顔ではないと思うが、持ち上げると、悲しいのを通り越してオモシロイ顔になる。いや、やっぱり



そこはかとなく憂いを帯びていて、もの悲しい。



石森さんは、持ち上げて




『はい、ジャミラ』


と言って笑顔だ。


ちなみにジャミラとは、ウルトラマンに出てくる怪獣で、こんな顔だ。



いやいや、ジャミラの方が、ものすごい怖いわ!


ただ、このジャミラという怪獣の設定が、ものすごく悲しい怪獣なのだ。


元々は、宇宙飛行士「ジャミラ」という人間だった。事故で水のない惑星に不時着し、惑星の環境で皮膚が粘土質に変化して怪獣になった。最後は、ずっと欲していたはずの水をかけられて溶けて死んでいく・・・という話だった気がする。


悲しい。


エイの裏側も、ジャミラの裏話も、悲しすぎる。


石森さんは、そんな悲しいジャミラ、いや、エイを何のためらいもなく









エイヒレの煮付けにしてくれた。本日の夕御飯。




本日は、荒波牡蠣の名にふさわしい荒波の中での牡蠣揚げ。


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写真で見ると、それほどの波に見えないが、これ、相当、揺れてる。






もちろん、作業をしてる時に写真を撮るヒマはねえ!!


そして、船酔いのヒマもねえ!!


先日、大間のマグロ一本釣り漁師の番組をやっていて、それを見たので、荒波に対するテンションが上がってる。ただ、船上での作業は、まだまだ石森親子の右腕にも左腕にもなれていないのだ。



マグロ漁師の特集を見た人にしか分からないが、悲運の漁師、山本秀勝さんの息子、剛史さんが、親父とは別のマグロ漁船で修行し始めた頃のようだ。


電気ショッカーを持ってアタフタしながら、釣れたマグロを最後に吊り上げるためのカギも取りに行ってアタフタしてるような・・・


そんな感じで漁師の役作り中。


もし、再放送があったら、是非、ご覧ください。


   マグロに賭けた男たち2016


漁師には絶大な人気の番組です。



| ドラメンタリー | 15:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り10日目

新しい1週間の始まり。



いやぁ、寒かった。今日の朝は、キンキンに冷えて風もあり、鹿立浜に来て一番の冷え込み。で、午後から風が強くなるという予報のため、浜は急に慌しく動き出す。


昨日が日曜日で、漁が休みでなければ、前日から先読みしてるので、そんなに慌ただしくはならないのだが、今日の午後に牡蠣揚げに行けないとなると、明日の牡蠣剥きが出来なくなる。


そんなわけで、石森さんの息子、隼人くんが『先に牡蠣揚げさ行くぞ!』という判断。


これ、初めての流れ。


そんな時、漁師見習い、いや、漁師の役作り中の男は、1週間経験してきた事を頭でシュミレーションして・・・あれ?シュミレーションする経験がないぞ!という事は


アタフタする。


いつもの流れは、7時から牡蠣剥きがスタートするので、6時半からそれぞれ自分の作業の準備をしながら、ちょっと缶コーヒーを飲んだりする和やかな時間が流れてるのだが、今日は、7時前に


海に出る!!


という判断。ここは、アタフタしながら、アタフタしてない顔で缶コーヒーを飲んだり置いたり、何をするのが正解なのか、よくわからない。


そうこうしてるうちに、石森親子出港。


2人の乗った船が、どんどん遠ざかっていくというオイシイ写真を撮る余裕もなく、ばんこ番の役作りをしてるオレは・・・ばんこしないでお留守番。


石森親子の船『隼丸(はやぶさまる)』は港を出ながら『シゲさん、水槽さ、キレイに掃除しててけろ!』



ばんこ番、本日最初の仕事は、水槽掃除番。



ここでも、いつものように水槽の写真を撮って『はい、キレイになりましたぁ!』みたいな余裕はない。


水槽、どれぐらいキレイにしておけばいいんだ?こういう時に思う。


見て学んでおけよ、オレ!


あっという間に石森親子は戻って来て、それからいつも以上にスピードアップされた牡蠣剥き。というのも、また詳しく書くが、牡蠣剥きをしていい時間というのは決まっている。なので、午前中に牡蠣揚げに行った分を取り戻すべく、牡蠣剥きのギアが上がる。


そうなると、ばんこのスピードもアップ。その結果アップアップして



写真を一枚も撮れず。



そんな時・・・なんか画像がないか探してみる。


5日ほど前に、0歳の孫と必死に喋るおじいちゃんを撮った画像。

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電話口で『ジッジですよ』と言い続けてたオジイチャン。





| ドラメンタリー | 17:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り9日目

暦どおり日曜日はお休み。



作業もなく静かな浜。










午後からは、ナマコ漁の網を船に装着して、明日からの準備。ほんの1時間で終わる作業。










そして、本日ご紹介するのは『ばんこ』と呼ばれてる作業。牡蠣磨きをしながら、僕が任されてる重要な任務です。



そもそも『ばんこ』の語源は、順番にやるというのを『順番こ』と言い、そこから来た『ばんこ』らしいです。



順番にやる。大事です。


夫婦共働きの場合の家事や育児、兄弟姉妹での風呂掃除やトイレ掃除など


順番にやる。大事です。



家庭円満の秘訣なのではないでしょうか?


私事ですが、これまでの全国各地での生活のおかげで、家事を順番にやるというリハーサルは出来てます。


むしろ、リハーサルが多すぎて、家事を全て引き受ける準備も出来てます。


余談になりました。



さて、そんな順番こ作業『ばんこ』とは、まず、朝一番に牡蠣剥きの準備をします。前日に揚げた牡蠣を






こっからぶっ込みます。






ぶっ込まれた側から見ると、こんな感じです。








ひとりひとりの前に牡蠣剥き場があり





剥いた牡蠣の殻は、この銀のつい立の中にぶっ込みます。






ちなみに、このつい立には、穴が開いていて、その穴の下にはザルが置かれてます。





この様にザルが並んでいます。






その並んでるザルを、サルが・・・

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コラコラ・・・違う違う。


並んでるザルに殻がドンドン溜まっていきます。






それを捨てる。なかなか伝わらないと思いますが、これ、すごい量の殻なのです。






ザルに溜まった殻を捨ててザルを元の位置に戻す。この繰り返しです。


殻を捨てて空にする。



牡蠣の殻剥きのスペシャリストたちによって、このザルに溜められていく殻のペースがハンパないわけです。


そんな任務を任されています。



本来、これを順番にやるところから『ばんこ』と呼ばれてるのですが、今は、外で牡蠣を磨いてる僕が、ばんこの見張り番『ばんこ番』をやっております。



捨てた殻が溜まってくると、それをまとめて殻の墓場に運ぶ。




ココです。




ただ、この殻も再利用されるのです。


牡蠣の養殖では、ホタテの殻を使います。





では、牡蠣の殻は・・・実はホヤの養殖に使うのです。






2012年、ホヤの養殖準備のために、牡蠣の殻を紐に通して繋げていく『殻っこ刺し』という作業のお手伝いをしたのを思い出します。



ホタテの殻が牡蠣に、牡蠣の殻がホヤに使われて、ばんこしてます。


そして、ホヤは、ホタテの養殖に・・・ホヤはホタテの養殖には使われてません。


ばんこしないでフリダシもあるのです。


それにしても、コイツら、浜の休日をよく知ってやがるぜ。











なんだ、その余裕は!!


| ドラメンタリー | 14:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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この道

荻浜中学校前。




本日の作業を終えて、洗濯やら何やらを終えて、石森さんと町に買い出しに出かける道中、やたらと夕陽がキレイだったので、荻浜中学で車を止めて写真を撮りました。




いい年したおじさんが『ハンパなくキレイだべ。』と言って写真を撮りまくってました。




きっといいショットが撮れたのでしょう。ものすごい笑顔で振り返ってましたが



残念ながら、表情は夕陽にかき消されてました。




この道は、2011年に、牡鹿半島の浜に泥出しや漁業支援の活動を終えて、バスで拠点に戻る時、バスの運転手さんが


『ここからの夕陽が一番キレイなんです。』


と言ってスピードを落として、ボランティアのメンバーに夕陽を見せてくれた道なのです。


ただ、ほとんどのボランティアはクタクタで寝てましたが。



そんな事を思い出した荻浜中学前『夕陽ロード』でした。


| ヒトリゴト | 20:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り8日目

明日はお休み。



朝、起きるという普通の事なのだが、普通の事をしてなかったなぁと思う。当然、浜の朝は寒いのだが、空気がキーンとしてる分清々しくもある。


朝が気持ちいいのは、目の前の景色にも左右されたりするのだと思う。そんな鹿立浜の風景。




キーンって音が聞こえそうだ。


朝が寒い分、陽が出てくると暖かくさえ感じる。


そして、本日見つけた小さな命。



牡蠣にしがみついていた蟹








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まだ、手のひらにスッポリ収まるサイズの牡蠣。


穏やかな昼下がりに、小さな命をキャッチ&リリース。


と、いかにも良い事しました的に書いてますが、その何倍もの命を、本日仕留めております。


そうやって生きているという事です。


明日は漁師も日曜日。


ゆっくりと休み・・・休めないんだった。

| ドラメンタリー | 15:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り7日目

フォルムと顔。



昨日は、イメージとしてのブラジル娘と豊ノ島を紹介したが、本日は、ちょっと見た目が、見えなくもないというフォルムをご紹介。



牡蠣を磨いてると、くっ付いてたフジツボが取れて跡が残ってたりする。その跡が目や口に見えて、趣のある表情だなぁと感じる。

ふたつあったフジツボの跡が、いい感じで、おじいちゃんにも、おばあちゃんにも見える。更に




ムックにも見えたりしない?




そして、これなんかツッパリにも見えるが



アナゴさんにも見えない?



そして、フォルム自体が、北海道。



シッカリ知床半島まである。



また、こうして見ると、普通のフォルムだが




こうすると、ピンクレディの



『う~ウォンテッド!』の手に見えたりもする。



牡蠣、実に表情が豊かである。


| ドラメンタリー | 21:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り6日目

ブラジル娘。



昨日、文字でお伝えした『お尻がプリッと』した牡蠣というのが






こういうの






ブラジル娘と呼んでます。


これなんか、もぉ、小ぶりなのですが




全体的にプリッとしてますね。




持つと、ズシリととした重量感があります。小さいのにこの重みは


豊ノ島みたいな感じ。


豊ノ島って、168センチしかないのです。

| ドラメンタリー | 14:11 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り5日目②

先読み。



本日も暗いうちから。石巻の最低気温は1℃だそうで、たしかに朝の寒い景色からの始まり。






石森さんと隼人くんは、午前中ひたすら牡蠣剥き。そして、漁師の役作り中の僕は、ひたすら牡蠣の殻磨き。


昼休み。磨いた牡蠣を眺めながら、ちょっとニヤニヤする。






牡蠣を磨きながら、自分好みの牡蠣を探してたりする。どうやら僕は、牡蠣のオシリ(と呼んでる)の部分が、プリッと膨らんでるのが好きなようだ。そんな牡蠣を、僕は、


ブラジル娘と呼んでいる。



午後は牡蠣揚げ。明日は風があるので、牡蠣揚げが出来ないらしい。しかし、本日はベタ凪。





なので、いつもより・・・本気を出すそうだ。



本気なので



いつも以上に写真を撮るヒマなんてねえ!!


作業を終えた浜の景色。





そして、本日の煮付けは、先日スーパーで買ったカワハギ。




そして、出た

『シゲさん、カワハギを料理するとこ見たことある?』


『いや、ないですね。』


『なんでカワハギっていう名前なのか一発で分かっがら。』


『え、まさか、キレイに皮がはげるからとかですか?』


『正解。』


またまた、ものすごく普通の答えだった。そんなカワハギ。たしかに





ベロンと皮が剥けた。


さぁ、明日は風が出るみたいだ。そんな日の作業は・・・










| ドラメンタリー | 17:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り5日目

オレの仕事。



殻付き牡蠣の磨き上げ。




こんな牡蠣を






こんな風に。


そして、出荷を待つ牡蠣。



ちょっとしたアカスリ気分。


| ドラメンタリー | 12:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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漁師の役作り4日目

牡蠣むき初日。そして思わぬ伏兵、現る



5時半に起きて、なんやかんや準備して、7時前から『初めての牡蠣むき』






牡蠣剥きの処理場内は、素人が入れるような空気はなく・・・それでもカメラを向けると






石森さんは、振り向いてくれたが




シャッターチャンス、逃す。



そして、漁師見習いというか、漁師の役作り中の僕に与えられた作業は、外での殻付きのまま出荷する牡蠣の殻をキレイに磨く作業。


文字にすると分かりづらいが、こんな牡蠣を

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こんな風にする。

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作業をチェックしてもらっているところを、写真で撮られていた。

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チェックして・・・




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怒られてるようにしか見えないが、

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この顔が、石森スタンダードで、まったく普通のテンションなのだ。怒られてるというより、むしろ褒められていた。




アッという間に昼休み。


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そして、午後から牡蠣揚げ。



行き。






帰り。

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もちろん今日も作業の写真なんか撮るヒマねえ!


今日は、石森さんの息子、隼人くんも一緒で3人の作業、いや、2人とオマケの作業。いやぁ、早い早い。前回石森さんと2人で、いや、1人とオマケでの作業より、波も荒く、船大揺れだったが


船酔してるヒマもねえ!!


いやぁ、この2人の作業の手際はハンパねぇ。



そんな本日、新年の挨拶に?来たオトコが女川にいるというので、作業を終えてから車で会いに行ったら、まさかの場所で待っていた。







ライトアップされた女川のイルミネーションの前で

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西海健二郎が、待っていた。


なぜ・・・そこで・・・待つ?



どうやら、仙台で舞台があり、本日稽古休みのため、いしのまきまで足を伸ばしてくれた。


そしてメシを食う。



女川のライトアップよりもライトアップされてる感じだ。



メシを食い終えると、明日からの稽古に備えて仙台へ帰って行った。ただ、健二郎も薄々、いや、頭のことではなくて、薄々感じてたと思うが



オレ、ヘトヘトだった。


また、改めて来てくれ!


| ドラメンタリー | 16:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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